バイオ人工膵島移植ジャパンプロトコール2025基金-2025年 1型糖尿病根治を目指して-

1型糖尿病を発症した誰もが、複数ある1型糖尿病の根治の方法の中から自由に選択でき、“治る”未来への第一歩として。
根治方法の一つとして、2025年にバイオ人工膵島移植の実現を目指しています。
皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

 

日本IDDMネットワークへの寄付は、寄付者の方々に税制優遇措置があります。

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インスリン補充から膵島補充(バイオ人工膵島移植)へ

バイオ人工膵島移植:希望する1型糖尿病患者が日帰りで受けられる膵島移植手術

バイオ人工膵島移植が目指すこと

  • 希望する1型糖尿病患者が誰でも移植手術を受けられること
  • 免疫抑制剤を使用しないこと
  • 糖尿病内科のある外科外来で日帰りで行えて負担が少ないこと

バイオ人工膵島移植の実現を寄付で支援する 

目標金額

目標金額 現在の金額
5億円 123,745,536円

(2024年11月30日現在)

 

バイオ人工膵島移植とは

1型糖尿病根治の方法として膵臓移植や膵島移植が保険診療となっていますが、日本では「ドナー(臓器提供者)」が圧倒的に不足しています。

このドナー不足を解決する方法として考えられているのがバイオ人工膵島移植です。

バイオ人工膵島移植は、無菌室で育てられた医療用ブタの膵島を特殊なカプセルで包み、患者に移植する方法です。

医療用ブタ飼育・供給施設

膵島または膵臓のドナーとなる子ブタを無菌的な帝王切開で取り出した後、無菌的な状態で飼育するための特殊な飼育装置(アイソレーター)。ヒトの新生児哺育器のような構造で、特殊なフィルターを通った空気が流入して無菌的な環境が保たれます。

CPC(細胞加工施設)

医療用ブタから摘出された膵臓から膵島を取り出し、培養、カプセル化を行う施設です。
最終的に製品化したものを品質検査と感染症の検査を行ったうえで移植のために出荷します。

 

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バイオ人工膵島移植のメリット

① 体への負担が少ない

バイオ人工膵島移植では、膵臓の中にある内分泌細胞(ホルモンを分泌する細胞)の塊である膵島(ランゲルハンス島)を移植します。膵島はとても小さいので、臓器移植の場合よりも手術は小さくなり移植時の体の負担が軽くなります。

② 免疫抑制剤が不要

バイオ人工膵島移植では医療用ブタの膵島を特殊なカプセルで包みます。このカプセルにはとても小さな穴が開いており、栄養や酸素等小さな物質は通ることができますが、免疫細胞や抗体(どちらも自分の細胞以外の異物を排除する働きをもつ)のような大きなものは通ることができません。そのため、移植された膵島が免疫細胞からの攻撃を受けることがないので、免疫抑制剤を飲む必要がなくなります。

 

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患者・家族、支援者の方々へ

松本慎一先生の糖尿病根治計画

日本初の膵島移植医でありバイオ人工膵島移植の第一人者である松本慎一先生に「2025年の1型糖尿病の根治術の確立」についてお尋ねしました。

国立国際医療研究センター研究所 膵島移植企業連携プロジェクト 研究アドバイザー
神戸大学客員教授

1988年神戸大医学部卒。
1997年米国ミネソタ大、1999年ワシントン大に留学し、膵島移植の研究・臨床に従事。
2002年から京都大学病院で研究・臨床に従事し、2004年日本初のヒトでの膵島移植に成功。
2007年からベイラー大学病院で研究・臨床に従事し、2012年より1型糖尿病根治を目指し「膵島移植プロジェクト」に取り組まれている。

Q:2025年の「1型糖尿病の根治術の確立」とは?
A(松本先生):ブタ膵島をカプセル化して、日本で人に初めて移植することです。

Q:希望する患者が2025年にすぐ移植を受けられるということではないのですね?
A:2025年から1年以内に、5-10例のバイオ人工膵島移植を行い、国から期限付き承認が得られる(安全性・有効性の証明)こと、自動車運転免許で言うところの「仮免許」の状態を目指しています。こうなれば、カプセルに入れたブタ膵島を企業が製造販売できる状態になります。

Q:先生の目指す、日帰りの外来手術でできる膵島移植の実現、希望する患者全員がバイオ人工膵島移植を受けられる日はいつ頃になりそうですか?
A:患者、家族、医療者、研究者、文部科学省・厚生労働省・経済産業省、企業、政治家、日本国民のみんなの力を結集して、2030年代初頭には実現したいと考えています。日帰りの外来手術にするために、皮下に局所麻酔で移植できる方法を目指しています。

Q:バイオ人工膵島移植は1回行えば、追加移植は不要になりますか?
A:ベイラー大学でヒト同種膵島移植を行っていたころ、一度の膵島移植でインスリン離脱ができるようになりました。同様の効果を目指しています。
一方で、バイオ人工膵島移植の場合、ドナー不足の問題がないので、今回めざすところは、
・膵島機能が落ちなかった1回のみで終了
・膵島機能が落ちたら待つことなく追加移植ができる状態
です。

 

本プロジェクトは新しい技術であるブタ膵島を用いた「バイオ人工膵島」の臨床応用を目指したものです。目標はドナー不足解消と免疫抑制剤が不要になる可能性を秘めた、1型糖尿病患者さんの画期的な移植治療法の開発です。最終的にはインスリン注射が不要になるくらいに効果の高い製品を目指します。
さらにその先にはインスリン欠乏型の2型糖尿病患者さんへの治療も見据えています。
近年、「バイオ人工膵島」の研究はとても進歩しており、有効性を示す臨床研究や動物実験結果も積み重なってきています。また臨床応用のための法整備環境も整いつつあり、実現性が増してきました。臨床で行うためにはまださまざまなハードルはありますが、必要な施設の整備も含め、根気よく着実に研究を進めていき、2025年の実現を目指してまいります。

国立国際医療研究センター病院 膵島移植センター センター長/国立国際医療研究センター研究所 膵島移植企業連携プロジェクト プロジェクト長
霜田 雅之

 

この「バイオ人工膵島移植」は現在、1型糖尿病の「根治」に最も近いと期待しており、目の前のゴールは2025年の日本で最初の人への「バイオ人工膵島」の移植(治験)です。
そして、その先の2035年には「希望する患者全員が日帰りで移植を受けられる」ことを目指しています。
これまでの大学などが中心の研究開発加え、いよいよ企業の参加によるバイオ人工膵島の量産(産業化)に向け動き出しています。
私たち日本IDDMネットワークはそれらの様々な研究機関・企業をつないだオールジャパン体制を構築し、「バイオ人工膵島移植ジャパンプロトコール2025基金」による資金提供とともにその推進母体として本プロジェクトを進めています。
私自身、日本IDDMネットワークの代表として、そしてひとりの患者の父親として、この夢の実現に向けて全力を尽くしてまいります。
2025年のバイオ人工膵島移植の実現、さらにその先のゴールに向けて多くの皆様からのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

日本IDDMネットワーク理事長
井上龍夫

 

バイオ人工膵島移植の実現を寄付で支援する 

 

バイオ人工膵島移植実現までの道のり

※新たな技術を研究し、産業として成立させるまでの過程のうち、基礎研究から開発応用研究に繋げる困難さを「魔の川」、応用研究から製品化に繋げる困難さを「死の谷」、製品が産業として確立され主な治療法となることの困難さを「ダーウィンの海」と表現しています。

毎月定額の寄付の方法

以下のバナーをクリックし、READYFORのページからお申し込みをお願いいたします。

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下記口座に直接お振込みいただくことで寄付が完了いたします。

■ゆうちょ銀行(郵便局)
 口座名義:特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
 口座番号:01760-4-153302
■みずほ銀行佐賀支店 普通預金
 口座名義:特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
 口座番号:3028540

※金融機関で払込票(払込用紙)にてご寄付いただく場合、必要事項をご記入いただきましたら、フォームへの入力は不要です。備考欄等に「バイオ人工膵島移植基金への寄付」とご記入ください。

お問い合わせ

認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
TEL 0952-20-2062  E-mail info@japan-iddm.net
※ 受付時間:平日 9:00~17:00(土日祝日・年末年始休業)

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