冠基金

日本IDDMネットワークは、2005年に1型糖尿病研究基金を創設し、1型糖尿病を「根絶」するために挑戦を続ける研究者の方々に研究費の助成を行っています。

当法人では、1型糖尿病の根絶(=治療+根治+予防)に向けた研究を加速させるため、“冠基金”を設立し、基金の名前や金額、助成対象などを自由に決められる、寄付者の方の思いに合ったプログラムを随時募集しています。
このプログラムは、特定の研究目的のための寄付を頂戴し、その目的にそった研究を行う研究者・研究機関へ研究費の支援を行うものです。
故人を含めて寄付者の方々の思いを形にして残すことができ、不治の病の根絶と言う社会変革への“参加”を寄付という形で後世に伝えることもできます。

対象となる寄付額等

      • 個人、法人、いずれの方も歓迎いたします。
      • 一つの冠基金について100万円以上を目途にお願い申し上げます。
      • 冠基金の随時積み増しが可能です。

基金の名付け親になってください。

研究費助成に当たっては、研究助成対象(分野)を指定することができます。例えば、「iPS細胞基金」という名称で、国内で1型糖尿病根治につながるiPS細胞の研究を応援したいなど、多様な研究テーマで冠基金をつくることができます。
冠基金の名称は自由に付けることができます。「こども未来創造基金」「井上龍夫基金」「株式会社エヌワイ企画基金」など、寄付者の方々の思いを表すことができます。
基金名を当法人にお任せいただいたり、匿名にすることも可能です。希望する名称(お名前、社名等)を遠慮無くお申し付けください。
寄付者の方々の思いにそった研究に寄付金をあてることとします。
当法人のホームページや会報等で、ご寄付いたいだた方を紹介するほか、冠基金がどのように活用されたかなども掲載いたします。

冠基金の例

      • 1型糖尿病根治という趣旨に賛同した個人又はグループで積み増していく基金
      • 社員の皆様が募金などで資金を集め、会社がそれに積み増した形で設ける基金
      • 社員の皆様と患者・家族の皆様との接点をつくり、社員教育に活かすための基金
      • 商品の売上の一部を、社会に貢献する研究に充てる基金
      • 会社のSDGs(社会課題の解決)活動を広く知ってもらうための基金
      • 会社創立☆周年の記念事業としての社会貢献を目的とした基金
      • 結婚☆周年の記念としての社会貢献を目的とした基金
      • 長寿を記念しての社会貢献を目的とした基金
      • 家族のご逝去にあたり、その方の志を残すための基金
      • ご家族を亡くし、1型糖尿病根治の研究に役立つよう願いが込められた基金
      • 自分は活動できないけれど、賛同してくれる人に呼びかけて、お金を集め、1型糖尿病の根絶に向けてがんばっている研究者(研究機関)を応援する基金

日本IDDMネットワークは認定NPO法人です。冠基金のご寄付も寄付金控除(所得控除、税額控除)、相続財産の非課税、損金算入限度額の枠拡大といった税制優遇措置を受けることができます。

詳細は以下をご覧ください。

冠基金の実績

2023年1月24日  「武居正郎基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 20,000,000円
  • ご寄付者からのメッセージ
    先日他界した父は、1型糖尿病を専門とする小児科医でした。父が主治医として長く治療してきた1型糖尿病の患者様のお一人が、数年前にがんで亡なる際に、「身寄りがないため1型糖尿病の方のために使ってほしい」と父に残した遺産を、本基金として寄付させていただきます。患者様そしてご家族の皆さまに、少しでも明るい未来が来ますように、研究にお役立てください。

2022年11月7日  「林文子基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 53,274,919円
  • 井上龍夫理事長からのメッセージ
    1型糖尿病患者である故林文子様は生前、折りにふれて電話や手紙で日本IDDMネットワークに連絡をくださり、施設で自己注射ができなくなったときの不安(施設を退去しないといけない)や1型糖尿病根絶への希望を語られていました。
    故人のご遺志を継ぎ、この基金は1型糖尿病根絶に向けた研究への助成、高齢患者支援サービスの構築や介護職員によるインスリン注射の合法化の政策要望等の活動費として大切に活用させていただきます。

2022年6月19日  「金岩信一基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 70,000,000円
  • ご寄付者からのメッセージ
    バイオ人工膵島移植の研究推進、実用化のために活用いただき、1日でも早く「根治」の道が開かれることを願っております。

– 霜田雅之国立研究開発法人国立国際医療研究センター 膵島移植企業連携プロジェクト長による「ブタ膵島を用いたバイオ人工膵島臨床実用化に向けた前臨床試験」に3850万円を活用しました。
– 松本慎一医療用ブタ開発機構代表理事による「バイオ人工膵島移植のための国産医療用ブタ製造」に130万円を活用しました。

2022年3月15日  「由地敏廣 エンジョイ!基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 非公表
  • ご寄付者からのメッセージ
    夫は30代で1型糖尿病を急性発症いたしました。その後も病に屈することなく、エネルギッシュに人生を駆け抜け、エンジョイしてまいりました。この度、不運が重なり帰らぬ人となりましたが、この基金が多くの方が人生をエンジョイする一助となりますよう心から願っております。

柚山賀彦 大阪公立大学大学院 後期研究医による「焼き肉、中華料理、ピザを安心して食べられるインスリン調整法の確立」に活用しました。

2020年8月30日  「松崎ちづる基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 非公表
  • ご寄付者からのメッセージ
    妹が残した遺産の一部です。妹は2型糖尿病を患っていました。1型糖尿病の人を一人でも減らしたいと思います。

岡村拓郎京都府立医科大学病院助教による「自己反応性T細胞を標的とした1型糖尿病発症予防法の開発」に活用しました。

2019年3月8日  「竹原ファミリー基金」を設立いたしました。

2019年5月21日 「竹原ファミリー基金」を増額しました。

  • 基金総額 2,000,000円
    このたび、竹原様による100万円のご寄付を加えて、竹原ファミリー基金を200万円に増額いたしました。

2019年3月8日 「竹原ファミリー基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 1,000,000円
  • ご寄付者からのメッセージ
    病気完治に向け患者と共に闘う家族の願いを「ファミリー」の語に込め基金名としました。
    12年前の3月、14才で糖尿病をはっしょうした長男は新薬の開発を望んでいます。

伊藤新慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科助教による「GLP-1シグナリングによるT細胞アネルギー誘導効果を介した1型糖尿病の根治療法の開発」に活用しました。

2019年2月13日  「Sky基金」を設立いたしました。

2018年8月1日  「柳瀬美穂1型糖尿病研究基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 4,000,000円
  • ご寄付者からのメッセージ
    故柳瀬美穂氏は、生前から、ご自身の財産を「1型糖尿病の研究を行う機関に寄付してほしい」と強く希望されていました。
    故柳瀬氏のご遺志として、1型糖尿病の治療に向けた研究に宛てて、ここに寄付させていただきます。

合田亘人早稲田大学理工学術院教授による「ニューレグリン1による膵β細胞への分化転換を介した1型糖尿病に対する新規治療法の開発」に活用しました。

2017年12月7日  「岩田稔基金」を設立いたしました。

2018年9月3日 「岩田稔基金」を増額しました。

  • 基金総額 4,000,000円
    このたび、匿名による100万円のご寄付を加えて、岩田稔基金を400万円に増額いたしました。

2018年1月10日 「岩田稔基金」を増額しました。

  • 基金総額 3,000,000円
    このたび、岩田稔投手の1型糖尿病に関する活動に共感した方々がチャリティイベントを開催され、その収益金90万円を寄付されました。これに岩田稔投手の1勝分10万円を加えて、岩田稔基金を300万円に増額いたしました。

2017年12月7日  「岩田稔基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 2,000,000円
  • 寄付者 報知新聞社
    (報知新聞社制定の第19回”ゴールデンスピリット賞”を受賞した、阪神タイガース 岩田稔投手の指定による寄付)
    ▼岩田稔投手からのメッセージ
    https://www.youtube.com/watch?v=efjBppPgpdg

淺原俊一郎神戸大学医学部付属病院助教による「エクソソームによる膵β細胞保護・増殖効果の研究に活用しました。

2017年2月6日  「1型糖尿病に関する再生医療に取り組む若手研究者のために活用してください」

  • 寄付金額 1,000,000円
  • ご寄付者からのメッセージ
    孫の1型糖尿病について私たちの父(井上晴夫)は生物学者だったこともあり、生前から「そのうち必ず自分の細胞で再生できる方法が出てくるに違いない。」と再生医療に期待していました。また母(井上敬子)も同様の期待を持っていました。
    このたび母の逝去に際し、本寄付は母の遺志として、またその子(井上龍夫、遠藤睦子、渡辺るり子)からの期待を込めて、井上家として贈ります。

谷原史倫 徳島大学生物資源産業学域特任助教による「ゲノム編集技術を用いた自己免疫機能の改変による自然発症1型糖尿病モデルブタの開発」に活用しました

2015年10月30日  「山田和彦1型糖尿病根治基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 30,000,000円
  • ご寄付者からのメッセージ
    長男、和彦は壊疽以外の全ての合併症が発症しました。本人は相当の恐怖と絶望感があったと思いますが、家族には愚痴の一つも言わず、いつも前向きで少しでも状態が良くなるよう頑張っていました。
    しかし、自分が生きている間に治ることはないと考えていて、その時が来たら遺産を1型糖尿病の研究をしている機関に寄付すると、いつも口にしていました。
    その願い『根治』を叶えていただきたく希望通り寄付をさせていただきます。

第1回山田和彦賞授賞式および記念講演 -京都大学iPS細胞研究所所長 山中伸弥氏-
第2回山田和彦賞授賞式および記念講演 -大阪大学栄誉教授 坂口志文氏-
第3回山田和彦賞贈呈式 -株式会社ポル・メド・テック 取締役<異種膵島移植事業担当>、国立国際医療研究センター膵島移植プロジェクト研究アドバイザー 松本慎一氏-

2014年5月1日  「再生医療基金」を設立いたしました。

  • 寄付金額 1,000,000円
  • ご寄付者からのメッセージ
    孫の1型糖尿病について私たちの父(井上晴夫)は生物学者だったこともあり、生前から「そのうち必ず自分の細胞で再生できる方法が出てくるに違いない。」と再生医療に期待していました。
    寄付は父の遺志であり、またその子(井上龍夫、遠藤睦子、渡辺るり子)からの期待を込めて、井上家として贈ります。

粂昭苑 熊本大学発生医学研究所教授(当時)による「ヒトiPS細胞から機能的な膵島の創製とそれを用いた治療法の開発」に活用しました

 

冠基金の設立に関するご相談やご質問

冠基金の設立に関するご相談やご質問などがありましたら、お気軽に事務局までお問い合わせください。<お問い合わせ先>
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