TUFF-IPC自家移植基金

1型糖尿病を発症した誰もが自家移植(自分の細胞を自分に移植)を“治る”未来への一つの手法として選べるよう、このたび(2026年5月)TUFF-IPC自家移植基金を立ち上げました。
2034年ごろに”TUFF-IPC”が製薬(誰もが使える「くすり」)として広く1型糖尿病患者のもとに届くことを目指しますので、このプロジェクトへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

日本IDDMネットワークへの寄付は、寄付者の方々に税制優遇措置があります。

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プロジェクトリーダー 池本哲也徳島大学病院教授(消化器・移植外科)からのお願い

平素から私共のプロジェクト(自己脂肪由来幹細胞から再生医療技術で作成した新生β細胞のTUFF-IPC自己移植による1型糖尿病根治に向けた挑戦)にご支援・ご声援頂いておりますことを厚く御礼申し上げます。

このたび佐賀県のふるさと納税を活用し、大変高額な助成(4,400万円)を日本IDDMネットワークから賜りました。このご寄付は本プロジェクトが現在施行中の医師主導治験(患者の安全性確認・有効性の一部を確認)から、次のステップ(さらに大人数の治験参加者を対象として有効性を検証)に進むために大切に使用させて頂きます。

次のステップである科学的検討は、広く臨床応用(多くの患者に届く)のために、さらに大規模な検討が必要であり、製薬レベルの研究体制と大動物実験をも平行して行うため、さらにそれ以上の資金が必要です。
今回の医師主導治験の成果を足掛かりとして、1型糖尿病の再生医療研究をさらに加速させて行く所存ですので、さらなるご支援を賜れば幸いです。

IDDMicon TUFF-IPCとは:
インスリン産生細胞(insulin producing cellの頭文字を取ってIPCと呼称、コードネームはTUFF-IPC)。患者自身の脂肪組織から得られた脂肪由来幹細胞を分化・誘導して作られた新しいβ細胞としての能力を持った細胞(再生医療技術を用いている)。
※幹細胞:臓器など私たちの体をつくる様々な細胞に変化(分化)できる能力と、同じ能力をもつ細胞に分裂する(自己複製する)能力をあわせもつ細胞のこと。

IDDMicon ファーストインヒューマン(人への初めての移植)
2026年4月、徳島大学病院消化器・移植外科の池本哲也教授のチームにより、世界で初めて1型糖尿病患者に移植されました。
手術当日に全身麻酔を施し、腹腔鏡を用いて、お腹のなか(腹腔)を観察後、腸間膜内にTUFF-IPCを数か所にわたり注入されました。手術時間は45分程度、出血は極めて微量であり、滞りなく手術を終了しています。術後経過は順調で、患者は既に退院されています。引き続き移植後360日目まで観察を継続されます。
※腹腔鏡手術:腹腔鏡(カメラ)を用いた低侵襲な手術。開腹手術に比べて回復が早く、退院も早期に可能となる。

なお今後、術後2か月までの経過観察結果を基に、第二症例目の実施に向けた準備を進める予定とのことです。
詳しくは、徳島大学のプレスリリースをご覧ください。
【プレスリリース】自己脂肪由来再生β細胞移植、世界初の臨床応用へ ― 徳島大学病院、1型糖尿病に対する医師主導治験で第一症例を実施 ― – 国立大学法人 徳島大学

 

再生医療を用いて、毎日の注射からの解放へーTUFF-IPC自家移植とはー

TUFF-IPC移植が目指すこと
・希望する1型糖尿病患者が誰でもこの移植手術を受けられること
・免疫抑制剤を使用しないこと

目標金額

目標金額 現在の金額
1億円

(2026年5月26日現在)

 

 

“TUFF-IPC”が広く患者のもとへ届くまでのロードマップ

プロジェクトリーダー 池本哲也徳島大学病院教授(消化器・移植外科)の想い

1型糖尿病のこどもたちに「注射からの解放」を!
再生医療を用いた外科の力で1型糖尿病患者さんの希望をかなえたい!

1型糖尿病に苦悩される方々を「外科の力」で救いたい―我々の研究の発端は日本の移植医療の現状でした。徳島大学 消化器・移植外科は、これまでに1型糖尿病患者の方の最終的な治療手段である外科治療として、膵島移植(脳死ドナーの方から膵臓を頂き、膵臓からインスリンを放出する能力をもつ膵島を取り出して移植する)を研究してきました。

しかし、日本では、脳死ドナーの絶対的不足によって、膵島移植は広く患者さんのもとへ届けることが出来ないのが現状です。このような現状に私は忸怩たる想いをずっと抱いておりました。そこで、新たに細胞を造りだす「再生医療」を用いて、この現状を打破しようと考えました。

「1型糖尿病患者さんの少量の皮下脂肪を局所麻酔で採取し、再生医療を用いて、膵臓のβ細胞を造り、これをその患者さん自身に腹腔鏡で移植する(戻す)」という全く新しい1型糖尿病の治療戦略を完成させました。

ただし、我々の造り出したβ細胞は、世界で初めてヒトへ投与される細胞(First-in-Human)ですので、これから少数の患者さん(被験者)を対象に安全性や血糖コントロールの有効性の試験(医師主導治験)に臨みます。この結果を基に、PMDA(医薬品医療機器総合機構。医薬品等の品質、有効性及び安全性の向上に関する審査等の業務を行う機関)、すなわち国に科学的な結果を提出し、様々な議論と規制に対応して、初めて広く患者さんのもとに届く「くすり」として認められます。

徳島大学病院は、厚生労働省から「高度な医療の開発能力を備えた」病院(特定機能病院)として認可されています。消化器・移植外科のみならず徳島大学の総力を挙げて、このプロジェクトを多くの1型糖尿病患者のもとに届けたいと強く思っています。また、我々はその能力を持っているものと自負しています。

命をつなぐためにインスリン注射を毎日欠かすことのできないこどもたちをその注射から解放することができる大きな希望があります。今後も様々な障壁に直面する可能性がありますが、これを一つ一つクリアしていく覚悟です。

我々のこの歩みが、1型糖尿病患者さんとそのご関係の方々の確かな希望となるように、また、この治療戦略が最終的に日本から世界に向けて、新たな治療法として多くの方への福音となるステップにまで到達できるよう、皆さまのご支援をお願い申し上げます。

 

日本IDDMネットワーク理事長 岩永幸三(患者の父)の想い

2026年4月 First-in-Human実現!―そしてその先へ―

娘が発症したのは30数年前(当時3歳)。専門医を探しまわったこと、大病院に入院し「治りません。一生、毎日4回の注射が必要です」と宣告されたこと、1型糖尿病で無いことを願って佐賀から新宿の紀伊國屋書店まで本を探しに行きことごとく否定され絶望した小田急線電車内のこと、入院中にお隣のベッドの心臓病の女の子と手をつないで廊下を歩いていた小さな後ろ姿、退院の日に迎えに行ったら嘔吐して入院延期になったこと、退院後に血糖値を下げるために散歩した日々、注射に何度も失敗してお尻を血だらけにしてしまったこと等々、その頃のことは今でもはっきりと覚えています。

当法人では、1型糖尿病発症を宣告された時の「絶望」を「希望」に変えるため、多くの方々からのご寄付によりこれまで10億円を超える研究費支援を行うことができました。心から感謝しております。
医学の進歩により“1型糖尿病 2025年「治らない」から「治る」へ”を掲げ、バイオ人工膵島の日本で人への初めての移植(First-in-Human)実現に向けて集中して資金支援をして参りましたが、2025年には困難となっていました。

そんな時に飛び込んできたニュースが、この池本先生のチームの「TUFF-IPC自家移植」プロジェクトでした。そして、2026年4月に世界で初めて、患者自らの細胞を使って、再生医療により、自らの体内に移植(戻す)するという“First-in-Human”が実現しました。この研究にも2020年度まで3年間の研究費支援を行っていました。そして、池本先生の留学先での指導医が、バイオ人工膵島移植(異種移植)の第一人者である松本慎一先生だったというご縁もありました。

このコードネーム“TUFF-IPC”が、広く患者のもとに届く「薬」となるまでにはまだまだ多くの資金が必要です。
2035年には、多くの患者がTUFF-IPC自家移植、バイオ人工膵島移植(膵島補充療法)、iPS細胞を用いた次世代型スマート膵島移植等、複数の選択肢の中から根治療法を選べる日、毎日のインスリン注射と血糖コントロールからの解放の日が来ると思っています。
その日に向けて、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

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