日本IDDMネットワーク サイエンスフォーラム2021オンライン


毎年6月に対面での開催を通例としていた「サイエンスフォーラム」は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、昨年に引き続きオンラインイベントとして開催することといたしました。

好評で終了することが出来ました。ありがとうございました。

オンデマンド配信の販売について

6月12日に開催いたしました「サイエンスフォーラム2021オンライン-根治に向けてのカウントダウン5-」のオンデマンド配信の販売を開始いたしました。

当法人のイベントでは初めての試みである、zoomのブレイクアウトルームを活用して、14人の研究者の先生方にご講演・発表いただきました。当日ご参加いただいた皆さんからは、「非常に勉強になりました。」「将来へ期待が持てるセミナーでした。」などの感想をいただいています。

サイエンスフォーラムのオンデマンド配信は、7月3日(土)までの期間限定にてすべての先生の発表を何度でもご視聴いただけます。1型糖尿病根治に向けて刻んできたカウントダウンもいよいよ残り「5」年。2025年のゴールに向かう「サイエンスフォーラム」をぜひご覧ください!

▼オンデマンド配信ご購入お申込みはこちら

6月12日「サイエンスフォーラム2021オンライン-根治に向けてのカウントダウン5-」
外部サイト「Peatix」よりお申込みいただきます。

サイエンスフォーラム2021のオンデマンド配信を視聴する >>

※サイエンスフォーラムにお申込みされている方は購入不要です。メールにて視聴の案内をお送りしています。
※購入期限:7月2日(金)23:59まで
※視聴期限:7月3日(土)23:59まで

サイエンスフォーラム2021オンライン
-根治に向けてのカウントダウン 5 ―

1型糖尿病を「治る」病気に変えようとしている研究者の方々とともに、
2025年の根治を目指して”参加”しませんか!

【主 催】
認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク

【後 援】
厚生労働省
文部科学省

【参加対象】
全国の糖尿病患者(1型/2型/MODYなど)・家族、研究者、医療関係者、行政、企業、広く一般の方々など、どなたでもご参加ください。

【日時】
2021年 6月 12日(土)13:00~16:10
※動画配信ツールを使用してご参加いただくオンライン(WEB)フォーラムです。
※ライブ配信後(1週間以内)動画を編集し、2週間に限り動画での視聴が可能です。

【参加費】
会員(患者・家族) 2,000円
会員(患者・家族以外) 3,000円
非会員(患者・家族) 4,000円
非会員(患者・家族以外) 8,000円

※ 会員価格の対象:日本IDDMネットワーク加盟の患者・家族会の会員並びに日本IDDMネットワークの正会員、個人会員(家族を含む)、賛助会員です。
※ 参加費は指定の方法(クレジットカード/コンビニ(ATM)/PayPal(銀行口座振替))にて事前にお支払いいただきます。外部サイト「Peatix」からのお申込み時にご希望の方法を選択の上、お支払いください。
※ お支払い後のキャンセル・返金は致しかねます。予めご了承ください。
※ 非会員の方で会員価格にてお申込み・お支払いされた場合には、後日不足金額をご請求させていただきます。
※ 会員の方で誤って非会員価格にてお申込み・お支払いただいた場合には、返金いたしかねます。
※ 中学生以下及び市町村民税非課税世帯の方は無料です。下記「お申込み方法」をご確認の上、E-mailにてご連絡ください。

各研究の紹介動画を一部ご紹介します

参加申し込みをされた方はすべての研究についてご覧いただけます。

セッション1room1膵島移植&バイオ人工膵島移植プロジェクトの現状と今後
霜田雅之 国立国際医療研究センター研究所 膵島移植プロジェクト長

セッション1room2細胞内代謝異常への介入に着目した1型糖尿病治療の探究
野本博司 北海道大学病院内科Ⅱ 助教

セッション2room1ニューレグリン1による膵β細胞への分化転換を介した1型糖尿病に対する新規治療法の開発
合田亘人 早稲田大学理工学術院 教授

プログラム

2021年6月12日(土)13:00~16:10 (※ライブ配信後(1週間以内)動画を編集し、2週間に限り動画での視聴が可能です。)

13:00~13:05  開会挨拶
井上龍夫(日本IDDMネットワーク理事長)
13:05~13:50 特別講演「動物の体内での膵臓作成、1型糖尿病根治に向けて」
中内啓光 スタンフォード大学 幹細胞生物学・再生医療研究所 教授/東京大学医科学研究所 特任教授
中内啓光先生 プロフィール
1978年に横浜市立大学医学部を卒業。1983年に東京大学大学院医学系研究科から医学博士号を取得後、スタンフォード大学医学部遺伝学教室博士研究員として留学。帰国後、順天堂大学、理化学研究所を経て、1993年筑波大学基礎医学系免疫学教授、2002年より東京大学医科学研究所教授に就任、2008年より東京大学に新しく設置された幹細胞治療研究センターのセンター長を務める。2014年からStanford大学医学部 幹細胞生物学・再生医学研究所教授を兼務。2017年3月東京大学を退官となるが、特任教授として医科学研究所で研究を続けている。大学院時代より一貫して基礎科学の知識・技術を臨床医学の分野に展開することを目指している。
13:50~14:20 企業展示
最新の製品やサービスについてご紹介します
14:20~15:05 セッション①
※オンライン上で、研究者・医師による発表ルームを設置します。参加者の皆様はご興味のある研究者の発表ルームにご自由に入退出可能です。
【セッション①room1】膵島移植&バイオ人工膵島移植プロジェクトの現状と今後
小玉正太 福岡大学医学部再生・移植医学講座 主任教授
絶対的な移植用臓器(ドナー)不足の解消に向けてバイオ人工膵島移植プロジェクトがはじまりました。2016年からは、今後大きな問題となりますバイオ人工膵島の長期生着(移植した細胞が正常に働くこと)に関して、大動物実験を行い積極的に取り組んでいます。2020 年からは各施設との連携を密にバイオ人工膵島の提供を加速化したいと考え各施設の連携プログラムの施行を予定しましが、コロナ禍の本年度は研究実施が難しく、翌年度に持ち越されています。 研究概要書を見る

霜田雅之 国立国際医療研究センター研究所 膵島移植プロジェクト長
1型糖尿病根治の治療法として期待される「膵島移植」は、日本でも保険診療となりました。しかし、「ドナー不足」と「免疫抑制剤が必要であること」が課題となっています。そのため、大量、安価に入手可能なブタの膵島を特殊なカプセルに封入した「バイオ人工膵島」の開発を進めています。本研究では患者さんに使用可能なレベルにするために、十分なインスリンを分泌し、体内で長期に維持できるよう特に重点的に取り組んでいます。 研究概要書を見る

井上亮 摂南大学農学部応用生物科学科 教授
バイオ人工膵島に感染症のリスクが無いかは移植を受けられる方、そのご家族にとって非常に重要なことです。厚生労働省は、移植に際しては、バイオ人工膵島が約90種類の病原体に感染していないかを確認すべきという指針を出しています。またこの指針に含まれない新興病原体のリスクも忘れてはいけません。我々は、PCR法などを駆使し、バイオ人工膵島の感染症のリスクをできるだけ感度良く検査するための方法を開発しています。 研究概要書を見る

【セッション①room2】細胞内代謝異常への介入に着目した1型糖尿病治療の探究
野本博司 北海道大学病院内科Ⅱ 助教
インスリンを産生・分泌する膵β細胞が、1型糖尿病発病の時にどのようにしてダメージを受けるのかについて、細胞の中で起きている代謝の変化に着目して研究を進めています。この研究は、ダメージを受けている膵β細胞の細胞内代謝の異常に介入を行うことで、1型糖尿病の病態において膵β細胞の機能や量を回復させることができるかどうかを検討しています。 研究概要書を見る

【セッション①room3】One to one 移植を目指したMuse細胞と膵島の共移植
伊藤泰平 藤田医科大学医学部移植・再生医学 准教授
2020年4月から「膵島移植」が保険適用になり、開腹手術が不要で体に負担が少ない新たな移植医療として注目されています。しかし、1人の1型糖尿病患者あたり2-3人のドナー(臓器提供者)が必要であり、本邦では依然としてドナー不足が深刻です。この研究は、Muse細胞という新しい多能性幹細胞の血管新生効果(血管を作り出す効果)により、1人のドナーからの膵提供でインスリン離脱可能な膵島移植を目指したものです。 研究概要書を見る

【セッション①room4】エクソソームによる膵β細胞保護・増殖効果の研究
淺原俊一郎 神戸大学医学部付属病院糖尿病・内分泌内科 助教
当研究室では、これまでに膵β細胞の増殖や細胞死を介した量の変化について研究を進めてきました。膵β細胞内で起こっている現象だけでなく、本研究では生体全体が膵β細胞に及ぼす影響を検討するため、エクソソームに注目し研究を開始しています。これまでの結果より、膵β細胞からのエクソソームが様々な組織に運ばれていることがわかってきています。 研究概要書を見る

特別セッション① 日本で使用できる先進デバイス
川村智行 大阪市立大学医学部附属病院 小児科新生児科講師
1型糖尿病の血糖管理について、血糖測定器(SMBG)、インスリンポンプ(CSII)、持続グルコースモリタリング(CGM)、フラッシュグルコースモニタリング(FGM)など、種々のデバイスが使えるようになってきました。このセッションでは、それぞれのデバイスの特徴と上手な使い方やコツについて話そうと思います。使ったことはないがどんなものか知りたい方、使用中でより上手に使うコツを知りたい方におすすめです。

15:05~15:15 企業展示
最新の製品やサービスについてご紹介します
15:15~16:00 セッション②
※オンライン上で、研究者・医師による発表ルームを設置します。参加者の皆様はご興味のある研究者の発表ルームにご自由に入退出可能です。
【セッション②room1】ニューレグリン1による膵β細胞への分化転換を介した1型糖尿病に対する新規治療法の開発
合田亘人 早稲田大学理工学術院 教授
私たち研究室は、肝臓から血中に放出される「ニューレグリン1」というタンパク質が、「膵β細胞以外の膵臓内の細胞」を「膵β細胞様細胞(膵β細胞のようにインスリンを分泌する細胞)」へと転換させることができることを証明しようとしています。これが証明できると、1型糖尿病の患者様の体内で安全に膵β細胞を再生する治療法の開発に繋がりうると考えています。 研究概要書を見る

【セッション②room2】マクロカプセル化膵島皮下移植システムの研究
角 昭一郎 美杉会佐藤病院医師、株式会社細胞治療技術研究所科学顧問
膵島のマクロカプセル化(目で見えて手で取り扱える大きさで、異種膵島やES細胞から作った膵島でも免疫抑制なしで移植できます)で、膵島を包みながら免疫を隔離するゲル内にHGF(肝細胞増殖因子)を加えることで、一期的な(前処置を行う事なく1度の手術で)皮下移植で効果が出ることをネズミのモデルで示しました。この技術が実用化すれば、膵島移植に匹敵する効果を、免疫抑制なしで得られるようになります。 研究概要書を見る

【セッション②room3】ダニ虫体抗原による1型糖尿病の根治治療
中村和市 北里大学獣医学部 特任教授
免疫をつかさどるT 細胞というリンパ球にはTh1細胞とTh2 細胞(と呼ばれる種類の細胞が存在します。健康的な人であればTh1細胞とTh2細胞の比率が1:1に近く、バランスが取れていますが、1 型糖尿病ではTh2 細胞に対する Th1 細胞の比率が高くバランスが崩れてしまっています。1 型糖尿病自然発症マウスにダニ虫体成分を投与すると、Th細胞とTh2細胞の比率が1:1に近くなりバランスが整うので膵島でのリンパ球浸潤(免疫反応や炎症)の程度も軽減しました。現在、ダニ虫体成分の投与による副反応の発生リスクを軽減する研究を行っています。 研究概要書を見る

【セッション②room4】発症早期1型糖尿病に対する免疫修飾療法の有効性と安全性に関する臨床試験
中條大輔 富山大学附属病院 臨床研究管理センター 特命教授
私達は、1型糖尿病の原因である「自己免疫」の制御を介して、発症時点以降の自己インスリン分泌の低下を防げないか、ということを薬剤を用いて試みる国内初の臨床試験を行っています。試験は安全に進行中で、効果については全ての患者さんの観察期間が終了してから評価する予定です。本フォーラムでは、現在の進捗について共有したいと思います。 研究概要書を見る

【セッション②room5】ウイルス糖尿病高感受性マウスの開発-糖尿病誘発性ウイルスの同定によるワクチン開発を目指してー
永淵正法 佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 特任教授/九州大学 名誉教授
この研究は、マウス、および1型/2型糖尿病いずれいおいても共通するウイルス糖尿病感受性遺伝子として、Tyrokine kinase 2 (Tyk2)遺伝子を世界で初めて発見したことから出発しています。最近、マウスにヒトのウイルス糖尿病原因候と推定されているウイルスの受容体を出しているマウスの開発に成功しました、このマウスを用いて、近い将来、糖尿病原因ウイルスを見つけ出すことにより予防ワクチン開発し、ウイルス糖尿病の発症予防やリスク低下を目指しています。 研究概要書を見る

特別セッション② コロナ禍で患者が気をつけること
村田 敬 京都医療センター糖尿病センター医長
新型コロナウィルスの流行が沈静化するには、まだしばらく時間がかかると予想されています。ワクチンに関しては、まだわかっていないことがいろいろとありますけれども、接種する利益の方が副反応のリスクをはるかに上回ると考えられています。自分の順番が回ってくるまでは、感染予防を徹底することが重要です。健康維持のため、人の少ない屋外で運動することも重要です。

16:00~16:10
閉会挨拶
大村詠一(日本IDDMネットワーク副理事長)

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ニプロ株式会社 日本リコス株式会社 三井製糖株式会社
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ロシュDCジャパン株式会社 サラヤ株式会社 株式会社クォンタムオペレーション
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株式会社ケーツー メディカルフォトニクス株式会社 日本イーライリリー株式会社
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日本メドトロニック株式会社 アボットジャパン合同会社 ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
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アストラゼネカ株式会社 サノフィ株式会社
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