2023年版 1型糖尿病 [IDDM] 白書

2023年版 1型糖尿病IDDM白書

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 1型糖尿病の2025年根治を掲け、いよいよその実現すべき日が迫ってきました。
 私は1995年の創立時に副代表として関わり、1998年から代表を務めています。2025年8月までの任期中に、根治の一手法であるバイオ人工膵島移植(膵島補充療法)を実現して第一線を退く覚悟です。
 このため、7月には日本初の膵島移植医で膵島補充療法実現のキーパーソンである松本慎一氏を理事に迎え、本年度から松本慎一理事とともに全国行脚し、膵島補充療法実現に向けた協力要請や後継者人材の発掘に取り組み、岩永幸三理事長(共同代表)に続く世代に託していきます。
 松本慎一理事と岩永幸三新理事長という同世代のペアで、2035年には移植を希望する全ての患者が日帰りで移植を受けられる日を実現してもらいたいと思っています。
 日本IDDMネットワークの究極の目標「解決」は、1型糖尿病根絶(=根治+治療+予防)ですが、その日まで「救う」「つなぐ」の約束も果たすべく、最後まで全力を尽くしますので、私たちのこうした活動への皆様の"参加”をよろしくお願い申し上げます。

認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
理事長 井 上 龍 夫

 4月に共同代表に就任し、佐賀県庁時代以上に多忙な日々です。2000年に事務局を佐賀に移転し23年にわたり地道にコッコツと取り組んできました。これから私の人生最後の挑戦として、NPOの活動環境が日本一と言われるこの佐賀県から「1型糖尿病根絶」の歴史を創り上げたいと思っています。
 2005年に松本慎一理事の後押しもあり1型糖尿病研究基金を創設し様々な研究支援を行ってきましたが、まずは2025年の1型糖尿病根治、その先の2035年の「希望する患者全員が日帰りで移植を受けられる」日の実現を二人三脚で成し遂げる所存です。
 2013年、松本慎一理事は「すでに、解決の道のりは見えている、あとは資金である。」と言われました。治療法実現は松本慎一理事が、その資金集めは私が、という約束です。
 2035年までは12年、松本慎一理事と私がこの約束を成し遂げると同時に、1型糖尿病根絶の日まで、日本IDDMネットワークが活動を継続し、進化できるよう、次世代に向けたその基盤づくりにも全力を尽くしますので、私たちの活動への“参加をよろしくお願い申し上げます。

認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
理事長 岩 永 幸 三