▼1型糖尿病 [IDDM] 白書 ダウンロード 9,951KB
「1型糖尿病[IDDM]レポート」はその1年間の日本IDDMネットワークの活動報告(年次報告)書として、またその年の重要なトピックスにフォーカスしたレポートとして2011年度から発行しています。
今年も「1型糖尿病[IDDM]レポート2019」をお届けいたします。
私たちは来年(2020年)には創設25周年を迎えます。この節目に向けて活動内容の充実・拡大、そして運営基盤強化も大きな課題と見据えて進めています。
この1年間の主なトピックスのうち、患者・家族支援としては従来からの「希望のバッグ(1型および2型糖尿病向け)」に加えて、新たに2つの事業をスタートさせました。それは、1型糖尿病患者を対象として「奨学金制度」と「起業支援」です。まだ動き出したばかりですが患者・家族への新しい支援のチャレンジです。2017年11月からスタートした「IDDMこども会議」は、2018年は12月には熊本県大津町、今年2019年9月には大阪市で開催し、1型糖尿病の子供たちから社会へのメッセージ発信イベントとして着実に定着してきています。
研究支援としては従来の研究助成も佐賀県の「ふるさと納税」の活用で大型の支援が確実に実施できています。今年の大きな支援テーマは「採血不要の血糖値測定デバイス開発」の実用化ですが、皆様のご支援で9月末までに2500万円の寄付目標を達成できました。また遺贈寄付による「山田和彦賞」の第2号としては大阪大学の坂口志文特任教授に、1型糖尿病の発症メカニズム解明と根治療法確立への期待を込めて贈りました。
本レポートを通してこれら私たちのこの1年間の活動とその向かっているゴールをご理解いただき、将来への希望につなげていただければ幸いです。
認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
理事長 井 上 龍 夫