京都府立医科大学にて循環型研究資金による研究資金(100万円/年を3年間)贈呈式を実施しました。

2022年10月31日

2022年10月31日(月)、循環型研究資金による京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学の「人工知能による1型糖尿病療養」に対し研究資金100万円(3年継続)の贈呈を行いました。


京都府立医科大学からは、竹中洋学長、福井道明教授、濱口真英講師、富永洋之氏にご出席いただき、日本IDDMネットワークからは理事長の井上龍夫が出席いたしました 。

左から濱口真英講師(京都府立医科大学)、福井道明教授(京都府立医科大学)、竹中洋学長(京都府立医科大学)、富永洋之氏(京都府立医科大学)、井上龍夫理事長(日本IDDMネットワーク)

■竹中洋学長からの御礼の言葉
 日本IDDMネットワーク様から若手研究者に本学の富永洋之をお選びいただき、助成金をいただくことになりました。
 本研究は社会実装化を目指した新しい人工知能を用いたデジタルトランスフォーメーションの医療機器の開発です。ぜひ病気でお困りの多くの方々のために、将来実装化されるよう願っております。本日は本当にありがとうございます。

【支援研究について】
○研究課題名: 人工知能による1型糖尿病療養のデジタルトランスフォーメーション
○研究代表者: 京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌・代謝内科学 富永 洋之
○研究資金額: 300万円(100万円/年を3年間)

【富永洋之さんからのメッセージ】
 1型糖尿病は自⼰免疫により膵臓のβ細胞が破壊されることによりインスリン分泌が少なくなり、 ⾎糖値が上がる病気です。
 インスリンを程よく補充できれば⾎糖値を”うまく”コントロールできれば、 基本的に食事制限は必要なく、 健常者と同様の生活を送ることが可能です。
 持続⾎糖測定器やインスリンポンプの進歩は目覚ましいのですが、 1型糖尿病においては「追加インスリン量の決定」という残された課題は手つかずのままとなっています。
 この研究ではスマートフォン・ウェアラブルデバイス(服や腕などに身につけたまま使う機器)を用い、 食事を撮影すると最適な追加インスリンを提案する人工知能(AI)を開発し、 1型糖尿病患者にとって自由度の高い食生活を実現することを目指します。
 この研究を成功させ、 1型糖尿病治療の新たな扉を開きたいと考えています。

▼研究概要の詳細はこちら
人工知能による1型糖尿病療養のデジタルトランスフォーメーション

日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、研究費助成を行っており、本研究助成を含む研究費助成の累計が121件 6億300万円となりました。

今回の研究支援金は「循環型研究資金」としており、支援先の研究機関がその研究成果により対価を得た場合は、 日本IDDMネットワークが提供した資金を上限にその研究資金が当法人に還元される仕組みです。「人工知能による1型糖尿病療養」は企業との繋がりも深いと考えており、その研究成果が他の研究助成に繋がることを期待しています。