佐賀大学にて佐賀県庁への“日本IDDMネットワーク指定”ふるさと納税による研究助成金(1,700万円)の贈呈式を実施しました。

2022年07月25日

 2022年7月25日(月)、佐賀県庁への日本IDDMネットワーク指定ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによるご寄付を財源とし、佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 永淵正法特任教授の「1型糖尿病予防ワクチン開発」に対し研究助成金1,700万円の贈呈を行いました。
 佐賀大学からは、兒玉学長、寺本理事、山﨑理事、末岡医学部長、永淵正法特任教授、三根敬一朗特任助教にご出席いただき、日本IDDMネットワークからは理事長の井上龍夫、専務理事の大村詠一が出席いたしました。

左から永淵正法特任教授(佐賀大学)、井上龍夫理事長(日本IDDMネットワーク)、兒玉 浩明学長(佐賀大学)

■兒玉浩明学長からの御礼の言葉
 この度は日本IDDMネットワーク様に多大なる研究助成をいただき心より御礼申し上げます。
 日本IDDMネットワーク様は2005年に1型糖尿病研究基金を設立され、これまで120件6億200万円という膨大な助成を行われ、そのうち本学への研究助成は今回が6件目で累計7,220万円もの助成をいただいています。
 現在医学部の永淵正法特任教授と三根敬一朗特任助教とともに糖尿病原因ウイルスを特定しワクチンを開発するための研究に取り組んでおります。
 この分野で本学が多くの研究成果を発表できているのもひとえに日本IDDMネットワーク様のご支援があってのものです。誠にありがとうございました。

■永淵正法特任教授からの御礼の言葉
 この度は日本IDDMネットワークの皆様から1,700万円という大きな研究支援をいただき誠にありがとうございます。
 また佐賀県におかれましては、このような研究にふるさと納税の活用を許していただきまして佐賀県の見識とご配慮に厚く御礼申し上げます。
 大いに励みとして研究を着実に進めることを約束いたします。

 

【助成研究について】
○研究課題名: ウイルス糖尿病予防ワクチン開発プロジェクト
○研究代表者: 永淵正法 佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科 特任教授/九州大学名誉教授
○助成額: 1,700万円
※永淵先生へのこれまでの助成累計:7,200万円

【助成研究の内容】
 ウイルスによって発症する糖尿病はコクサッキーB群ウイルスが原因であると考えられていますが、その証明が困難なため予防ワクチンの開発は進んでいません。佐賀大学医学部永淵正法特任教授は、ウイルスに対する防御機能に必要なインターフェロンの刺激を伝えるTyrosine kinase 2 (TYK2)遺伝子がマウスとヒトに共通する感受性遺伝子であることを世界に先駆けて報告しました。
 最近、遺伝子改変の技術により、マウスのすい臓のβ細胞にヒトのウイルスが くっつきやすくなる性質を持たせた特殊なマウスの作成に成功し、特許申請を行なっています。現在、ヒトのウイルス糖尿病を模倣する最高レベルの感受性を有するモデルマウスを作成すべく研究を推進しています。

▼研究概要の詳細はこちら
ウイルス糖尿病予防ワクチン開発プロジェクト

日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、研究費助成を行っており、本研究助成により研究費助成の累計が120件、6億200万円となり、6億円を突破いたしました。
なお、佐賀大学へは永淵先生、阪本先生へ併せて6件、7,220万円の研究費助成を行っております。

今回の研究助成金は、佐賀県庁へのふるさと納税を活用したクラウドファンディングで寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング®」で呼びかけた寄付金を財源としております。
不治の病から子どもたちを守る「ワクチン開発」をご支援ください
寄付募集期間: 2021年11月15日~2022年5月31日

▶日本IDDMネットワークを指定した佐賀県庁へのふるさと納税はこちらから
https://japan-iddm.net/support/fund/furusato/