神戸大学にて佐賀県庁への“日本IDDMネットワーク指定”ふるさと納税による研究助成金(1,000万円)の贈呈式を実施しました。

2021年12月28日

2021年12月28日(火)、佐賀県庁への日本IDDMネットワーク指定ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによるご寄付を財源とし、神戸大学大学院 医学研究科糖尿病・内分泌内科学部門 廣田勇士准教授の研究グループへ研究助成金1,000万円の贈呈式を行いました。

神戸大学からは、眞庭謙昌病院長、小川渉教授、廣田勇士准教授にご出席いただき、日本IDDMネットワークからは理事長の井上龍夫が出席いたしました。
左から小川渉教授、廣田勇士准教授、眞庭謙昌病院長(神戸大学)


左から廣田勇士准教授(神戸大学)、井上龍夫理事長(日本IDDMネットワーク)

【助成研究について】
○研究課題名: 1型糖尿病患者のための遠隔医療システムの開発
○研究代表者: 廣田 勇士(神戸大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科学部門 准教授)
○助成額:1,000万円

【助成研究の内容】
糖尿病治療において、血糖コントロールがうまくいっているかを判定する指標としてHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー、血液検査が必要)がありますが、血液検査を必要とし通院時にしかわからないため、コロナ禍のような通院が困難な状況では血糖コントロールの状態が判断しづらいという問題がありました。
そこで本研究では、多くの1型糖尿病患者に普及しているCGM(血糖変動を持続的に把握できる機器)から得られるデータを利活用した「新しい血糖コントロール指標」による治療法を確立し、遠隔での栄養士による指導を組み合わせ、感染症流行時だけでなく災害で通院ができない時でも質の高い治療を継続的に受けられるような環境を作ることを目指します。
「新しい血糖コントロール指標」を軸とした治療法が確立すれば、全国的な1型糖尿病治療の質の向上にもつながります。
※新しい血糖コントロール指標:血糖値が70~180mg/dLの範囲内におさまっている時間の割合

▼研究概要の詳細はこちら
1型糖尿病患者のための遠隔医療システムの開発 研究概要書

日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、研究費助成を行っており、本研究助成により研究費助成の累計が103件、5億1250万円となり、5億円を突破いたしました。

今回の研究助成金は、佐賀県庁へのふるさと納税を活用したクラウドファンディングで寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング®」で呼びかけた寄付金を財源としております。
【緊急のお願い】コロナ禍でも難病の子どもたちが治療を受けられる環境をー日本の臨床医たちの挑戦2ー
寄付募集期間: 2021年8月18日~2021年11月14日

▶日本IDDMネットワークを指定した佐賀県庁へのふるさと納税はこちらから
https://japan-iddm.net/support/fund/furusato/