徳島大学と「1型糖尿病根絶に向けた研究資金の循環を創りだす」取り組みを開始しました!
2018年11月13日当法人は、国立大学法人では初となる1型糖尿病の根絶に向けた研究開発への「循環型研究資金」による委託事業契約を徳島大学と締結することとし、11月9日徳島大学において記者会見を行いました。
これまでの研究助成と違い、今回採用された「循環型研究資金」は、研究成果により当該研究機関が対価を得た場合は、日本IDDMネットワークが提供した資金を上限にその研究資金が当法人に還元されるというもので国立大学法人では初めて*の形態です。
※独自調べ(2018年11月13日現在)
こうした患者・家族が中心になって研究資金の循環を創りだす取り組みは、前回当法人が順天堂大学と同様の契約を交わしたものが国内初の試みであり、徳島大学が2例目となります。
【研究について】
テーマ:
『ゲノム編集技術を用いた自己免疫機能の改変による自然発症1型糖尿病モデルブタの開発』
研究者:
徳島大学 生物資源産業学域 谷原史倫 特任助教
研究資金:
1,000万円(200万円/年を5年間継続)
研究概要:
生理学的、解剖学的にヒトに近いといわれるブタにおいて、ゲノム編集技術を用いて1型糖尿病モデルブタの系統を樹立することを目指す。方法としては、受精胚に形態的損傷を与えることが少ない新規ゲノム編集法であるGEEP法を用いて、自己免疫疾患に関連するPD-1遺伝子およびPD-L1遺伝子を同時改変することで、高効率に1型糖尿病モデルミニブタの作製を行う。本研究により、世界初となる1型糖尿病モデルブタの系統が樹立されれば、試験研究の幅が広がり、1型糖尿病の根絶、さらには人類の糖尿病の克服に大きく貢献することが期待される。
今回の記者発表の様子は、下記リンク先でも紹介されていますので、ご覧ください。
■ 日本IDDMネットワークと徳島大学が1型糖尿病の根絶に向けた研究開発への「循環型研究資金」による受託事業契約を締結しました
http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2018111300023/