【第16回】霜田雅之先生によるバイオ人工膵島移植の進捗状況
2026年07月27日 日本での移植実現に向けて尽力する国立健康危機管理機構の霜田雅之先生に、進捗状況を毎月報告していただいております。
第16回は、 First in Human試験に向けた着実な研究の進展についてです。
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バイオ人工膵島移植の進捗状況(2026年7月)
皆さまからの温かいご支援に、心より感謝申し上げます。
当初2025年中を目指していたFirst in Human試験(初めてヒトへバイオ人工膵島を移植する試験)は、研究の進捗を踏まえ開始時期を見直し、現在はその前段階としてマウスでの実験も継続しています。
移植した膵島が、一時的ではなく、長期間にわたってしっかり機能し続けるかどうかを、研究を進める中で得られた知見を踏まえ、これまで以上に慎重に確認しています。ヒトでの試験に進む前にこの確認を丁寧に行うことが、治療を受けてくださる患者さんの安全を守るために欠かせないステップだと考えております。
今回は、その慎重な確認を進める中で得られた成果についてご報告します。
これまで製造工程の最適化と品質評価法の確立を進めてきましたが、最近、規格化を進めているカプセル化ブタ膵島をマウスへ移植した実験において、長期にわたり良好な治療効果が持続するという結果を得ることができました。マウスの結果ではありますが、毎日のインスリン注射が不要になる状態が長く保たれたことを確認できたのは、研究チームにとって大きな手応えです。
もちろん、科学は再現性が命です。同じ条件での追試を重ねつつ、次のステップとして大型動物での検証実験を計画しています。マウスで示された効果がよりヒトに近い大動物でも再現されれば、First in Human試験—すなわち、初めてのヒトへのバイオ人工膵島移植に向けて、大きく前進することになります。
マウスから大動物、そしてヒトへと段階を踏むことは、遠回りのように見えるかもしれません。しかし、一つひとつの実験で安全性と効果をきちんと確かめることこそが、患者さんに安心して治療をお届けするための一番の近道だと考えています。
皆さまからいただいたご寄付は、こうした確認の一つひとつに大切に活用させていただいております。
根治を望む皆さんの期待を胸に、First in Human試験の実現に向けて、一歩ずつ着実に歩みを進めております。
引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします
国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター
膵島移植診療科長、膵島移植センター長
国立国際医療研究所 膵島移植企業連携プロジェクトプロジェクト長
霜田雅之
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▼第16回報告記事はこちら
https://press-iddm.net/information/6843/
バイオ人工膵島移植分野の第一人者である松本慎一先生(日本初の膵島移植医で医療用ブタ開発のために自ら法人まで立ち上げられました)からも、毎月報告していただいております。合わせてご覧ください。
▼松本先生からの最新報告はこちら
https://press-iddm.net/information/6850/
これからも、希望する全ての患者がバイオ人工膵島移植を受けられる日を実現するために、霜田先生チームの日々は続きます。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
▼「移植サポーター」1型糖尿病“根治”に向けてご支援ください
https://readyfor.jp/projects/japanprotocol2025
▼バイオ人工膵島移植 -膵島補充療法- ジャパンプロトコール基金
https://japan-iddm.net/japanprotocol2025/







