【第13回】霜田雅之先生によるバイオ人工膵島移植の進捗状況
2026年03月31日日本での移植実現に向けて尽力する国立健康危機管理機構の霜田雅之先生に、進捗状況を毎月報告していただいております。
第13回は、米国での進展と日本での実用化に向けた決意です。
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バイオ人工膵島移植の進捗状況(2026年3月)
皆さま、いつも温かいご支援をありがとうございます。
今月は、米国で始まった大きな一歩についてと、私たちの思いについて述べさせていただきます。
松本慎一先生のご報告【第12回】にありましたように、1型糖尿病の解決を目指すBreakthrough T1D(旧JDRF)より、カプセル化ブタ膵島(OPF-310)のヒト初回治験(有効性と安全性を確認するために人に対して行われる治療)が進んでいるとの発表がありました。
このプロジェクトには、松本慎一先生の卓越した技術と知見が深く貢献しています。特筆すべきは、カプセル化技術により「免疫抑制剤を使わずに」移植を行う点です。これは患者様の身体的負担を大きく軽減する、まさに次世代の治療モデルと言え、これがいよいよ臨床の場(患者に接し治療を行う現場)で検証され始めました。効果については、実施中の治験により詳細に評価されると思いますので、期待して発表を待ちたいと思います。
米国でのこの進展は、ブタ膵島移植の有効性と安全性が国際的に認められつつある証拠であり、日本で研究を進める私たちにとっても大きな勇気となります。日本国内でも、医療用ブタの供給に加え、膵島を効率よく取り出し、精密にカプセルに封入する「バイオ人工膵島」の製造プロセスが、臨床を見据えたレベルで整いつつあります。最終的にそれらが医療として認められるための努力を続けてまいります。
海外の先行事例を追い風に、日本発の技術で患者様の望む移植治療が現実となるよう、引き続き研究に邁進する所存です。
今後とも、私たちの挑戦を温かく見守っていただければ幸いです。
国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター
膵島移植診療科長、膵島移植センター長
国立国際医療研究所 膵島移植企業連携プロジェクトプロジェクト長
霜田雅之
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▼第13回報告記事はこちら
https://press-iddm.net/information/6788/
バイオ人工膵島移植分野の第一人者である松本慎一先生(日本初の膵島移植医で医療用ブタ開発のために自ら法人まで立ち上げられました)からも、毎月報告していただいております。合わせてご覧ください。
▼松本先生からの最新報告はこちら
https://press-iddm.net/information/6784/
これからも、希望する全ての患者がバイオ人工膵島移植を受けられる日を実現するために、霜田先生チームの日々は続きます。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
▼「移植サポーター」1型糖尿病“根治”に向けてご支援ください
https://readyfor.jp/projects/japanprotocol2025
▼バイオ人工膵島移植 -膵島補充療法- ジャパンプロトコール基金
https://japan-iddm.net/japanprotocol2025/







