【臨床医の方々からのメッセージ】コロナ禍でも難病の子どもたちが治療を受けられる環境をー日本の臨床医たちの挑戦2ー
2021年10月27日現在、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングにて以下のプロジェクトへのご支援をお願いしています。
1型糖尿病治療の質を上げ、さらに、コロナ禍のような感染症流行時や災害時のようなときでも、安心して治療が続けられる環境づくりを目指すプロジェクトです。
プロジェクトメンバーである臨床医の方々にメッセージをいただいており、順番に公開をしてまいります!
プロジェクトについて
研究代表者である神戸大学の廣田勇士先生に、研究についてお教えいただきました。ぜひご覧ください!
11.国立病院機構兵庫中央病院 鴻山訓一先生
コロナ禍、災害時などの非常時においても、1型糖尿病患者さんが不自由なく日常の治療を継続できるようにするためには、従来の血液検査によるHbA1cを用いた血糖コントロールだけでなく、新たな医療として医師、看護師、管理栄養士によるサポートによるCGMなどを用いた遠隔診療を自宅に居ながら受けられるようにしていくことが期待されています。
国立病院機構兵庫中央病院糖尿病内科
鴻山 訓一
10.澤木内科・糖尿病クリニック 澤木秀明先生
糖尿病難民をなくしたい。忙しくて大病院にかかりづらい方にも、進化する糖尿病治療を身近なものに。HbA1cではわからない低血糖予防、高血糖予防につながる役に立つ指標の確立にご支援ください。
先進的な糖尿病治療を身近な立場の開業医でも実践していきたいと思っています。
澤木内科・糖尿病クリニック 院長 澤木秀明
9.兵庫県立姫路循環器病センター 橋本尚子先生
コロナ禍で外出や診療の機会が減って、不安な日々をお過ごしの1型の患者さんも多いと思います。
CGM(持続血糖モニター)での情報を栄養士さんと共有して、遠隔相談をしてもらう研究に参加しています。日々の食事(カーボカウント)やインスリン調整でお悩みの方々に、役立つ研究になれば嬉しく思います。
是非、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
兵庫県立姫路循環器病センター 糖尿病・内分泌内科
橋本 尚子
8.順天堂大学 池田富貴先生
新型コロナウイルス感染症の流行により、様々な制限を受け、以前と同じような生活ができなくなり、不自由なことも増えました。一方でCGM(持続血糖モニタリング)のデータを利用したオンラインによる診察も行われるようになっています。新たなインスリン、機器も出てきていますので、皆さんがどこにいても安心して同様な治療を受けていただけるようにしていきたいです。
是非、ご支援のほどよろしくお願い致します。
順天堂大学大学院医学研究科 代謝内分泌内科学
池田富貴
7.国立病院機構大阪医療センター 加藤研先生
1型糖尿病領域では、先進糖尿病治療分野がどんどん進化発展しています。
いずれもっと便利に血糖コントロールが可能になる時代が来ると思います。
我々の1型糖尿病先進糖尿病治療への取り組みが1型医療を変えていくと信じています。
応援宜しくお願いいたします。
国立病院機構大阪医療センター
糖尿病内科 科長 加藤研
6.岡山済生会総合病院 利根淳仁先生
コロナ禍で苦しい状況が続きますが、一方でオンライン会議の普及など、この状況を克服する社会基盤の整備も進んでいます。医療分野、特に1型糖尿病診療では、患者さんご自身がCGM(持続血糖モニタリング)データを活用し、さらに医療機関とデータを共有するシステムで、患者さん主体の医療が展開されつつあります。
この臨床研究では、CGMの活用と遠隔栄養相談による治療効果を検討し、1型糖尿病患者さんの治療環境の向上に貢献できればと考えます。ぜひ、ご支援をよろしくお願い致します。
岡山済生会総合病院 内科・糖尿病センター
利根 淳仁
5.徳島大学 松久宗英先生
1型糖尿病のみんなが、血糖管理から解放され、糖尿病であることを意識しない日常を過ごせる日はそう遠くないと信じています。
1日も早いこの日の実現のため、是非とも研究にご支援ください。
徳島大学先端酵素学研究所糖尿病臨床・研究開発センター
松久宗英
4.東海大学 豊田雅夫先生
新型コロナウイルスの感染から、私たちは様々な変化を求められています。
1型糖尿病の患者さんも、新しいライフスタイルの獲得へ挑戦を続けておられます。
遠くに離れていても、繋がっている。
ちょっとしたことでも、すぐアドバイスが受けられる。
そんな環境が、早く現実できるように、全国各地の有志が集い臨床研究を計画しました。
皆様の暖かいご支援が必要です。
ご協力よろしくお願いいたします。
東海大学医学部 内科学系 腎内分泌代謝内科
准教授 豊田雅夫
3.徳島大学 黒田暁生先生
1型糖尿病の治療は進化し続けています
約40年前に自分が1型糖尿病になったときの治療はツベルクリン摂取に使うような注射器で2種類のインスリンを混合して吸い取って注射するというものでした。血糖測定もお弁当箱のようなサイズの測定器といっぱいの涙ほどの血液をのせて3分待って水洗してやっと測定できるようなものでした。
その後ペン型のインスリンが使えるようになって、わずかの血液を器械に付けると1分で血糖測定できるようになって、さらに治療が進化して今ではポンプで基礎注入がプログラムできて追加インスリンは糖質摂取量やその時の血糖値に応じた適切なインスリン量の注入が可能になりました。血糖測定は24時間の皮下の血糖値がスマホに示されるようになりました。
これからもっと治療が進化して、もしかしたら膵臓β細胞が自己免疫で破壊される機序も解決して1型糖尿病自体がすべて解決されるかもしれませんね。
徳島大学先端酵素学研究所糖尿病・臨床研究開発センター
黒田 暁生
2.京都医療センター 村田敬先生
新型コロナウイルス感染症の患者さんを救うための努力も本当にたいへんなのですが、それ以外の通常医療が大打撃を受けていることは、あまり世間に知られていません。
とくに1型糖尿病をはじめとする慢性の病気は、緊急性が低い病気という扱いを受けたため、この混乱の中、コロナ禍以前に行われてきた患者さんへのさまざまなサポートが失われてしまいました。その一方で、「新しい血糖コントロール指標(CGM指標)」の登場など、希望もあります。
今のような困難な状況のもとでも、1型糖尿病の患者さんがより良い治療を受けられる未来を切り開いていきたいと考えておりますので、ぜひ、このプロジェクトを応援してください。
国立病院機構京都医療センター 臨床栄養科・糖尿病センター
村田 敬
1.神戸大学 廣田勇士先生(研究代表者)
新型コロナウイルス感染症の流行が続く不安な日々の中、1型糖尿病の患者さ んは、インスリン治療を続けておられます。
CGM(持続血糖モニタリング)を 使いながら治療されている多くの患者さんが、ご自宅で確認できる新しい指標を 使って、低血糖、高血糖が少ないよ り良いコントロールが得られるように、臨 床研究を実施したいと考えています。
通院できない時にも対応可能な遠隔相談 も含め、安心して治療を続けられることを願って、研究を進めたいと思います。
ご支援をよろしくお願いいたします。
神戸大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌内科学部門
准教授 廣田 勇士