佐賀大学医学部附属病院にて、看護職の方々への感謝の形として、ふるさと納税財源による佐賀県のおいしいものをまとめた「“ありがとう”ギフトカタログ」の贈呈式を実施しました。

2021年09月04日


上段左から佐賀大学医学部附属病院 安西 慶三副病院長、七島農産 七島和美さん、日本IDDMネットワーク 大村詠一専務理事、佐賀大学医学部附属病院 山下 秀一病院長、藤満 幸子看護部長、金子 ゆかり看護師長
下段左から佐賀大学医学部附属病院 永渕 美樹看護師、南里 穂看護師、藤井 純子看護師

 

2021年9月3日(金)、佐賀県庁への日本IDDMネットワーク指定ふるさと納税のご寄付を財源とし、佐賀大学医学部附属病院にてコロナ対応をされている110名の看護職の方々へ「“ありがとう”ギフトカタログ」の贈呈式を行いました。

贈呈式では、佐賀大学医学部附属病院の皆さん、七島農産 七島和美さん(ギフトカタログ掲載の無洗米生産者)、日本IDDMネットワークからは専務理事の大村詠一が出席しました。

新型コロナウイルス感染症により現在21都道府県に緊急事態宣言が発令されており、9月3日(金)においては1日1万6738人の感染が確認されました。また、国内における新型コロナウイルスの感染者数は合計150万人を超えています。
特に変異株の登場による驚異的な感染拡大に伴い医療現場はひっ迫し、看護職の方々の負担はますます大きくなっています。

1型糖尿病患者・家族は日ごろから看護職の方々にお世話になっているため、そんな看護職の方々への感謝の気持ちを「“ありがとう”ギフトカタログ」というかたちで全国各地の病院にお届けするプロジェクトを開始いたしました。

▼A-port(朝日新聞社クラウドファンディング)
新型コロナウイルス感染症と闘う看護職の方々を応援!

https://a-port.asahi.com/projects/japaniddmnetwork2021/

このプロジェクトの2番目の支援先として、当法人本部のある佐賀県内の佐賀大学医学部附属病院にギフトカタログをお届けしました。
看護職の方々を応援すると同時に、「“ありがとう”ギフトカタログ」記載の佐賀県の特産品をお贈りすることで、コロナ禍の影響を受けている佐賀県の生産者・事業者の方々を支援します。

<日本IDDMネットワーク 大村詠一専務理事より>
私自身も1型糖尿病患者本人ですが、患者は日ごろから看護職の方々にお世話になっており、患者に寄り添い、コロナ対応の最前線で闘われている看護職の方々に常日頃感謝しております。また同時に、コロナ禍で影響を受けている私たちが拠点を置く佐賀県への恩返しをしたいと考え、この度看護職の方々を支援するプロジェクトをスタートいたしました。
この度の佐賀大学医学部附属病院様へのご支援は、佐賀県庁への日本IDDMネットワーク指定ふるさと納税でいただいた寄付を財源に「“ありがとう”ギフトカタログ」を看護職の方々に贈らせていただくものです。
「“ありがとう”ギフトカタログ」記載の品々は、佐賀県の特産品ばかりで、コロナ禍の影響を受けている佐賀県の生産者・事業者の方々が丹精込めて作られたものです。皆さんで集まっての会食はできない中ですが、お好きなものを選んでいただき、ご自宅で少しでもホッとできる時間をつくっていただけたらと思います。
また、私たち患者・家族が、医療者の方々のためにできることとして「感染予防」があり、私たち患者自身が新型コロナウイルスの感染予防の再徹底することで医療ひっ迫を軽減することのできるよう、プロジェクトを通して改めて感染予防を訴えて行きます。
ぜひ看護職の方々のご負担を少しでも減らし、心安らぐ時間をご提供することができればと思います。


【佐賀大学医学部附属病院の皆様からの感謝のことば】
<佐賀大学医学部附属病院 山下秀一病院長より>
今回は「“ありがとう”ギフトカタログ」をいただき感謝申し上げます。
弊病院ではコロナの重症患者を看させていただいており、とても厳しい状況です。
現在、看護職員にも閉塞感があり、長い時間防護服を着用し大変な思いをしているため、なんとか励ましてやりたいと思っていたところに、これだけの素晴らしいものをいただき感謝いたします。ありがとうございました。
看護職員が元気になれば看護を受ける患者様方も良い状況になると思いますし、ひいてはコロナに限らず弊病院で医療を受けている患者様方にとっての応援になるのではないかと思います。
日本IDDMネットワーク様には研究でもご支援をいただいており、この場をお借りして改めて御礼を申し上げます。
これからも佐賀県の医療の最後の砦として精一杯頑張ってまいりますので、応援をお願い致します。


<佐賀大学医学部附属病院 藤満幸子看護部長より>
この度はこのような素晴らしい贈り物をいただきましてありがとうございました。
私たち佐賀大学は通常の2倍以上の人員を割き、コロナの重症患者さんを見させていただいており、患者さんもまた家族とも会えないストレスフルな環境のもとで療養なさっています。
私たちは患者さんを24時間見守るという形でケアをしておりますが、休憩時間もほとんど取れないような時もあり、防護服という通常着ることのないものを着用しての看護により、通常の2倍以上の労力が掛かっています。
そんな中で、私たちのエネルギーの元はやはり食だと思っています。このように素晴らしい食のギフトをいただきまして、ますます患者さんのためにケアをして最善を尽くしていきたいと考えています。
今後ともご支援の程よろしくお願い致します。
そしてまた日本IDDMネットワーク様に関しましては、私も糖尿病の患者様とかかわったことがありますが、治療を続けることはまわりの支援が必要ということを学びました。
このように支援する方がいることで、患者様は力強く生活し、生きて行く力をもらっているのだと思いました。

七島農産さん、この度はありがとうございました。
誇りをもって物を作っていることはとても素晴らしいことと思います。
このように生産者の方々の想いのつまったものづくりが私たちの力の源になり、大変ありがたく思います。

<佐賀大学医学部附属病院 金子ゆかり看護師長より>
現場で実際に闘っている看護師は、自分自身も感染するかもしれないというストレスを抱え、そして、ご家族と会えないストレスを抱えている患者さんもまたストレスに向き合いながら日々関わっています。今回このようなご支援をいただいたことでまた前向きに頑張っていくことができると思います。
どうもありがとうございました。

<佐賀大学医学部附属病院 南里穂看護師より>
コロナ禍になってから、1型糖尿病の患者さんからも、いつ自分が感染するか分からない、感染したら重症化するのではないかと常に不安を持ちながら生活されているという話を伺います。
そういった患者さんの思いを改めて私たちも認識し、一緒に療養のお手伝いをしていけたらなと思います。
大村さんのお話にありましたが、患者さん自身が医療ひっ迫の軽減のためにご自身で感染防止を強く再認識なさっていること、深く心に響きました。
これからも今までと同様に健康な生活が送れるように皆様のお手伝いをできればという思いを改めて強くしました。
本当に今日はありがとうございました。

<佐賀大学医学部附属病院 永渕美樹看護師より>
この度はありがとうございます。
先日の(都内の1型糖尿病の方が亡くなった)報道を見て、シックデイ対応を今一度指導しなければならないと感じました。
このような機会に患者さんたちにも日々伝えていきたいと思いました。
ありがとうございました。

<佐賀大学医学部附属病院 藤井純子看護師より>
コロナの影響で昨年まで毎年各地で開催されていたサマーキャンプや患者会の活動もなくなり、会えない寂しさとみなさん元気かな?とお互い思いやることで更に絆が深まった面もあったと思います。
今日こういったご支援をいただいて、元気をいただいて、明日からの看護に役立てていきたいと思います。ありがとうございました。

<七島農産 七島和美さんより>
本日は日本IDDMネットワーク様のクラウドファンディングの生産者とメーカーの代表として挨拶させて頂きます。
私ども七島農産は小城市三日月町で平成 2 年から約 31 年間、無農薬や減農薬でお米を生産しており、農薬や化学肥料を大量に使用する米つくりに疑問を感じ無農薬減農薬栽培を始めました。
私達は、「人にも環境にも優しい農業で食卓に安心と安全を届けたい、そして、多くの人に 笑顔になってもらえるおいしいお米を届けたい」という気持ちで日々農業に取り組んでい ます。 このような私たちのお米作りに深く共感頂きサポートしてくださっている日本IDDMネットワーク様にもこの場をお借りして感謝申し上げます。

この度は日本IDDMネットワーク様が看護職の方々にギフトを送られるという素晴らしい取り組みをされることにとても感銘を受けています。
未だ新型コロナウイルス終息の兆しが見えないこの状況下で看護職の皆様のお仕事は私たちには想像もつかないほどご苦労があることとお察しいたします。言葉では言い表せないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。看護職の皆様に私たちの生産したお米や農産物を召し上がって頂き美味しかったと笑顔になっていただければ生産者冥利に尽き嬉しく思います。

最後に、私は数年前に病気と向き合うことがあり、その苦しい時期に先生や看護職の皆様の働きにどれだけ励まされて救われたか言葉では言い尽くせません。今、この病院に入院されている患者さんたちもきっと同じ気持ちを持たれているでしょう。
この佐賀大学医学部附属病院では家族や知人友人がたくさんお世話になっております。ここで代表として看護職の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございます。

私たち患者・家族が、医療者の方々のためにできる「感染予防」についてはこちらをご参照ください。

▼新型コロナウイルス感染症の予防
https://japan-iddm.net/life-info/daily-life/coronavirus/prevention/

1型糖尿病患者をはじめとした糖尿病患者は新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高いといわれているため、感染を予防することが看護職の方々の負担を減らすことにつながります。

朝日新聞社のクラウドファンディングサイト「A-port」にて呼びかけた寄付金を財源として、今後も看護職の方々への支援を続けて参ります。
皆様ぜひご支援をお願い致します。

▼新型コロナウイルス感染症と闘う看護職の方々を応援!
https://a-port.asahi.com/projects/japaniddmnetwork2021/
寄付募集期間:2021年8月18日~2021年12月15日