新型コロナウイルス感染症の予防 : 日本IDDMネットワーク　1型糖尿病・IDDM

オミクロン株の出現により、家庭内での二次感染率が高くなり、

高齢者や小児へも新型コロナウイルス感染症の感染拡大が起こっています。

風邪やインフルエンザ対策と同様に、

“あなたの”咳エチケットや手洗いなどがとても重要です。

感染拡大の第6波による医療逼迫の今、“あなたの”行動で救える命があります。

今一度、感染症対策に努めましょう。

普段と違う体調のときには外出を控えましょう。

外出を控え、どうしても外出が必要な場合は必ず不織布マスク（かぶれる場合などは布マスク）を着用しましょう。

患者・家族が気をつけること

より良い感染予防のためには、糖尿病患者だから注意するということではなく、おひとりおひとりが、「相手と身体的距離を確保すること」、「マスクの着用」、「手洗いや咳エチケット」、「三密（密集、密接、密閉）を避ける」といった「新しい生活様式の実践」に加えて、以下4つの対策を実践していくことが大切です。

1）マスクの常時装着
　不織布マスクを使用する。かぶれる場合は布マスクを使用する。ウレタンマスクはNG。
2）接触感染への注意
　自分の顔（特に目）を触らない。
3）換気の徹底
　窓を開けて常に空気を入れ替える。
4）不要不急な会食を行わない
　できるだけオンライン開催にする。（マスクを着けずに話ができます）

そして、感染してしまったときに備えて下記2つも実践してください。

（1）災害時用備蓄を行いましょう

感染した場合やみなし陽性と診断された場合に限らず、濃厚接触者など、急に自宅待機を求められる可能性があるので、災害時の備えを参考に常に血糖測定に必要な機器やインスリン製剤、そして、注射針などを最低2週間分確保しておきましょう。
また、食料品の災害時用備蓄も重要です。感染すると慢性的な高血糖状態に陥りやすいシックデイになることが想像されるので、主食（米・麺類など）の他、タンパク質（魚・肉・豆類などの缶詰）、脂質（脂類）、ビタミンC（野菜・果物などの缶詰）を含む食品も準備しておくと良いでしょう。

（2）シックデイの対処法を再確認しましょう

一般社団法人日本糖尿病学会と公益社団法人日本糖尿病協会は、「糖尿病は、特に血糖コントロールが良くない場合、一般的に感染症が重症化しやすい疾患です。感染した場合、重症化しないためには、出来るだけ早期に診断をつけて適切な治療を受けることが大切です。」と啓発をしています。
▼一般社団法人日本糖尿病学会糖尿病患者の皆様へ：新型コロナウイルス感染症の流行拡大に際して
http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=208

ただし、感染した際にすぐに受け入れ病院が見つかるとは限りません。
診断を受けるまでの血糖コントロールを良好にするためにもシックデイの対処法について医療機関と確認をしておきましょう。

▼【新型コロナウイルス感染症】よくある質問まとめ
https://japan-iddm.net/life-info/coronavirus-faq/

その他、上記リンク先に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関するよくある質問をまとめました。
回答は、6名の糖尿病専門医に監修いただいておりますのでご参考にされてください。

▼ファイザーWebサイト『新型コロナを学ぶ』　

新型コロナウイルス感染症の基礎的な知識はもちろん、適切な予防法や感染した場合の対処法、感染状況に関する最新公表データのリンク集が掲載されています。ぜひご覧ください。