シックデイとは
糖尿病の方が感染症にかかると、熱が出る・下痢をする・吐く、食欲不振によって、食事ができない『Sick day』(シックデイ:体調の悪い日)に陥る場合があります。
対策としては国立国際医療研究センターの以下のページをご参照ください。
▶シックデイ | 糖尿病情報センター
http://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/040/060/06.html
シックデイのポイント
上記ページの情報を元に「シックデイ」のポイントについて抜粋します。
・血糖コントロールが日頃は良好な方でも、たいへん著しい高血糖になることがあります。
・インスリン製剤の使用が必須の方では、さらに高血糖になりやすく、注意が必要です。
・体調不良で食事ができずに低血糖になる可能性もあるため、血糖値の確認を心がけましょう。
シックデイルールとは
シックデイの時の家庭での対応の基本である「シックデイルール」も大切です。
シックデイの時には、以下の対応を行いましょう。
また、より具体的な内容は、あらかじめ主治医と相談し、決めておきましょう。
シックデイルール
1.安静と保温につとめましょう。
2.スープなどで十分に水分を摂り、お粥やうどんなどで炭水化物をとりましょう。
3.インスリン製剤を使っている方は、決して自己判断でインスリンを中断しないようにしましょう。
4.飲み薬を使用している方は、薬の量の調整が必要な場合があります。
5.可能ならこまめに血糖自己測定をして、血糖値と病気の状態を確認しましょう。
シックデイの時で、どのように対応していいか悩む場合は、電話などで主治医と相談をしてください。相談の時には、「いつから、どんな症状、食事はどのくらいとれているか、血糖値」などの情報をお伝えください。
特に、下記の症状がある方は、すぐに医療機関へ連絡をするか、受診をしてください。入院が早急に必要な場合もあります。
気をつけるべき症状
・嘔吐・下痢がとまらない、38度以上の高熱が続くとき
・食事が24時間にわたって、全くとれない、または極端に少ないとき
・血糖値が350mg/dL以上が続くとき、意識の状態に変化があるとき
いつシックデイになるかわかりません。普段から主治医と病気・治療のことと共に、シックデイの時の対応について詳しく話しておきましょう。