“希望のバッグ”を贈ります

希望のバッグとは?

発症後まもない1型糖尿病患者・家族の絶望感・孤独感、インスリン治療が必要だと言われたときの2型糖尿病患者・家族の不安感を、少しでもやわらげたい。「希望のバッグ」は私たちのそんな想いから生まれました。

病気に対する正しい知識と理解を持ち、インスリン治療に関する必要な情報が得られるよう、糖尿病専門医による解説をわかりやすくまとめた冊子や療養に役立つツールを1つのバッグに入れてお届けいたします。

インスリン治療に関係する製剤・機器等の一覧や、患者・家族の体験談などもご用意し、みなさんの療養生活をサポートするグッズを幅広くそろえました。バッグだけでなく中身も含め、災害時に持ち出す非常用ツールとしてもご活用いただけます。

私たちの経験や想いが一人でも多くの方の絶望・不安を “希望” に変えられることを願っています。

1型糖尿病患者向け「希望のバッグ」 2型糖尿病患者向け「希望のバッグ」 

 

「希望のバッグ」に込めた想い

認定NPO法人日本IDDMネットワーク
理事長  井上 龍夫

 「希望のバッグ」プロジェクトは、まず1型糖尿病患者・家族向けに2014年11月よりスタートしました。2017年12月からはその対象を拡げ、インスリン治療が必要な2型糖尿病患者・家族に向けた「希望のバッグ」もスタートし、2024年1月末までに1、2型あわせて5000個を超えるバッグを送ってまいりました。
 このプロジェクトは日本IDDMネットワークが掲げる3つの約束の第一番目「救う」ステージの究極の活動として、1型糖尿病を発症した直後の本当につらいとき、2型糖尿病でインスリン治療を前に戸惑っているときに、同じ仲間としてしっかり支えてあげたいとの想いから立ち上げたものです。まずは「正しい病気の理解」と、すぐにでも「役に立つツール」、そして何より同じ病気の「仲間がいつもすぐそばにいる」ことを知っていただきたいという気持ちを込めました。
 病気を発症し、受け止めるときのつらさは皆さん同じです。私たちがもう一つの約束「解決」に向けて進めている研究支援により、この疾患の克服を目指しながら、「希望のバッグ」プロジェクトを続けてまいります。一人でも多くの患者・家族の皆さんへ“希望”を届けるために。

希望のバッグへのメッセージ

植木 浩二郎 国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センター長

 

 糖尿病は残念ながら今のところは根治できない病気ですが、治療法は日々進歩していて、糖尿病でない人と同じように勉学や仕事に励んだり、スポーツや趣味を楽しんだりすることができます。ただ、工夫しないといけないこと、気をつけないといけないことがあります。「希望のバッグ」にはその手がかりが詰まっています。私たち研究者も「糖尿病のない世界」を目指して頑張ります。