佐賀大学への研究助成金(550万円)贈呈式を実施しました。

2025年07月29日

 2025年7月29日(火)、佐賀県庁への日本IDDMネットワーク指定個人版ふるさと納税、本研究助成事業指定企業版ふるさと納税や当法人への直接寄付を財源とし、佐賀大学の永淵正法先生の研究グループに対し、550万円の助成金贈呈式を行いました。
 当日、佐賀大学からは、兒玉浩明学長、野出孝一医学部長、高橋宏和肝臓・糖尿病・内分泌内科教授、永淵正法同特任教授、Rasheda Perveen研究員等が出席され、日本IDDMネットワークからは理事長の岩永幸三が出席いたしました。 


左から、永淵正法特任教授(佐賀大学)、岩永(日本IDDMネットワーク)、兒玉浩明学長(佐賀大学)

■兒玉浩明佐賀大学学長から
 この度、認定特定非営利活動法人日本ITDNネットワーク様より本学の糖尿病原因ウイルスを特定し、ワクチンの開発につなげるためのプロジェクトに対し、多大なる研究助成をいただきました。心より御礼を申し上げます。日本IDDMネットワーク様は2005年に1型糖尿病研究基金を設立され、これまで全国で172件、9億2392万5000円という膨大な研究助成を行われています。そのうち本学に対しましては今回が8件目でございまして累計で9770万円の助成をいただきました。あらためましてお礼を申し上げます。
 この研究助成をもとに本学医学部の永淵特任教授は、バングラディッシュ出身のRasheda Perveen研究員とともに人のウイルス糖尿病を摸倣して最高レベルの感受性を有するモデルマウスを作成し糖尿病を発症させるコクサッキーBウイルスを特定することを目的として懸命に研究に取り組んでいます。
 本学がこの分野で多くの研究成果を発表できますのもひとえに日本IDDMネットワーク様が継続的なご支援をしてくださっているおかげでございます。今後とも継続的にお力添えを賜りますようよろしくお願いいたします。

研究助成について

以下の研究に助成を行いました。
〇研究課題名:ウイルス糖尿病予防コクサッキーBウイルスワクチン開発へ向けた基盤的研究とその展開
〇研究代表者:永淵正法佐賀大学医学部肝臓・糖尿病・内分泌内科特任教授
〇助成額:550万円
〇助成研究の内容:
 ウイルスによる糖尿病は、コクサッキーB群ウイルスが原因であると考えられていますが、その証明が困難なため予防ワクチンの開発は進んでいません。
 佐賀大学の永淵特任教授等は、ウイルスに対する防御機能に必要なインターフェロンの刺激を伝える Tyrosinekinase2(TYK2)遺伝子がマウスとヒトに共通するウイルス糖尿病の感受性遺伝子であることを世界に先駆けて報告しました。最近、マウスがヒトのウイルスに対して感染しやすくなるように、その受容体を膵β細胞にもつ特別な遺伝子改変マウスを生み出すことに成功し、日本、米国への特許申請を行っています。
 現在、この研究成果を基礎として、糖尿病の原因ウイルスを、科学的根拠を持って、鋭敏に見つけることにより予防ワクチン開発に繋げるべく懸命に研究に取り組まれています。

▼研究概要はこちら
ウイルス糖尿病予防コクサッキーBウイルスワクチン開発へ向けた基盤的研究とその展開

▼日本IDDMネットワークを指定した佐賀県庁へのふるさと納税はこちらから
https://japan-iddm.net/support/fund/furusato/