群馬大学にて、佐賀県庁への“日本IDDMネットワーク指定”ふるさと納税による研究助成金(2,400万円)の贈呈式を実施しました。

2023年03月07日

 2023年3月7日(火)、佐賀県庁への日本IDDMネットワーク指定ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによるご寄付を財源とし、群馬大学生体調節研究所 代謝疾患医科学分野 白川 純教授に対し研究助成金2,400万円の贈呈を行いました。
 群馬大学からは、石崎泰樹学長、白川純 生体調節研究所 代謝疾患医科学分野 教授にご出席いただき、日本IDDMネットワークからは理事長の井上龍夫が出席いたしました。

左上から 群馬大学 学長 石崎泰樹 群馬大学 生体調節研究所 代謝疾患医科学分野 教授 白川純 日本IDDMネットワーク 理事長 井上龍夫

▼群馬大学 研究助成金贈呈式・記者発表の様子はこちら

■群馬大学 石崎泰樹学長からの御礼の言葉
 この度は2021年に引き続き群馬大学生体調節研究所代謝疾患医科学分野白川純教授の1型糖尿病の根治に向けた「からだの中に残された膵β細胞量を増大させ1型糖尿病を“治す”研究」のために佐賀県庁への日本IDDMネットワークを指定してのふるさと納税による研究助成金をご贈呈いただくことになりまして、誠にありがとうございます。
 私にも1型糖尿病、インスリン依存性糖尿病IDDMに罹患している知人がおり、低血糖にならないように充分注意しながらインスリンを注射しても血糖値のコントロールに苦心している様子を知っております。
 日本国内でも約12万人おられる1型糖尿病に苦しむ患者さんの希望となるよう、この度ご贈呈いただいた研究助成金が白川教授の研究の進展を加速し、革新的な1型糖尿病の治療法開発に結実することを信じており、群馬大学としてもこの取組を可能な限りバックアップしていきたいと存じます。
 改めまして、クラウドファンディングへのご寄付によりご支援をいただいた多くの皆様、佐賀県庁様、そして日本IDDMネットワーク理事長井上龍夫様をはじめとする皆様に感謝申し上げます。

■群馬大学 生体調節研究所 代謝疾患医科学分野 白川純教授からの御礼の言葉
 この度本学における研究にご支援いただきました日本IDDMネットワークの関係者の方々、ならびにふるさと納税を通じてご支援いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
また我々が研究に用いているヒト膵島はすべて亡くなられたドナーの方々より提供していただいたものであります。この場を借りてドナーの方々及びご家族の方々に御礼申し上げます。

【助成研究について】
以下の研究に助成を行いました。
〇研究課題名:からだの中に残された膵β細胞を再び増やす研究
○研究代表者: 研究代表者:群馬大学生体調節研究所 代謝疾患医科学分野 白川純教授
○助成額:2,400万円
○研究概要:
 1型糖尿病患者でも、膵臓の中にインスリンを分泌する膵β細胞が必ず残っており、それらを再び増やすことができれば、糖尿病状態からの回復につながると考えられています。
 動物モデルとヒト膵島を用いて両者を比較しながら、からだの中に備わっている膵β細胞の数を増やす仕組みを明らかにすると、効率的にヒトの膵β細胞を増やす方法を見つけることができます。
 特に、ヒト膵島を長期間培養することのできるファイバー(チューブ状にしたもの)を用いた移植を行うことにより、膵β細胞がからだの中で増える様子を見ることができます。
 また、肝臓や脂肪組織、免疫細胞などの膵臓以外の臓器や組織が、からだの中で膵β細胞と連絡を取り合うことで膵β細胞を増やす仕組みを利用した、移植ではない優しい治療法を開発していきます。

▼研究概要の詳細はこちら
からだの中に残された膵β細胞を再び増やす研究

日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、研究費助成を行っており、日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、これまで129件 6億9870万円(本研究助成を含む)の研究費支援を行っています。

今回の研究助成金は、佐賀県庁へのふるさと納税を活用したクラウドファンディングで寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング®」で呼びかけた寄付金を財源としております。
「移植ではない治療法」を確立し、難病の子どもたちを救いたい|次のステージへ
寄付募集期間: 2022年11月1日~2023年1月29日

▶日本IDDMネットワークを指定した佐賀県庁へのふるさと納税はこちらから
https://japan-iddm.net/support/fund/furusato/