iPS細胞の研究助成課題募集のお知らせ[締切:2021年11月1日(月)]

2021年08月27日

※ 募集は終了いたしました。

1型糖尿病の根絶に向けて

iPS細胞による「1型糖尿病の根治」につながる研究課題を募集します

1型糖尿病は生活習慣とは無縁で、突然膵臓内の膵β細胞が破壊され、インスリンを作る能力が失われる病気です。現在の治療法は絶対的に不足しているインスリンの「補充」を一生継続する対処療法のみです。患者は毎回の食事に応じたインスリンを、注射(1日4回程度)や小さな機械(インスリンポンプ)によって補充を行います。食事療法や運動療法が中心の2型糖尿病とは治療の考え方が全く異なります。日本における1型糖尿病患者数は10万~14万人と推定されていますが、糖尿病全体の数%以下で14歳以下患者の年間の発症率は人口10万人当たり2人程度と希少性の高い疾患です。このような希少性により1型糖尿病の社会的認知度は低く、また患者はつらい「低血糖」と合併症につながる「高血糖」との狭間で一生過ごしていかなくてはなりません。治療の継続は患者本人の苦痛はもとより、家族にとっての精神的、経済的負担も多大なものとなっています。
このような状況において、私たち日本IDDMネットワークは1型糖尿病の「根治」を願い、2005年に「1型糖尿病研究基金」を設立いたしました。この基金により1型糖尿病根治に向けた先進的な研究に取り組んでいる研究者の方々や団体に対し研究費の助成を行い、一日でも早く決め手となる治療法が確立されることを期待してまいりました。

基金設立後、2008年度に初めて2件の研究費助成を実施することができ、これまで合計99件、4億8650万円の研究費支援を行っております。

このたび佐賀県庁への「日本IDDMネットワーク指定ふるさと納税」によるご支援(プロジェクト名「iPS細胞で難病の子どもたちを救いたい」、実施期間:2021年2月12日~2021年7月31日)で集まったご寄付を財源とし、本プロジェクトの趣旨に沿って「ヒトiPS細胞による1型糖尿病の根治に向けた研究課題」を広く募集いたします。下記要項のとおり基礎的な研究から実用化研究まで、ヒトのβ細胞の再生を目指した挑戦的な研究のご応募を期待しております。なお助成総額は2000万円を予定しております。
私たちはこれらの活動を通して1型糖尿病の根治、そして根絶を目指し、今後とも研究助成を継続して参ります。

〇1型糖尿病研究基金 iPS細胞研究助成課題募集要項
 ▶ PDF形式 
応募期間:2021年9月1日(水曜)~2021年11月1日(月曜) 当日消印有効
選考結果:2021年12月10日(金曜)までに文書などで通知します。

〇日本IDDMネットワーク1型糖尿病研究基金 iPS細胞研究助成課題申請書書
 ▶ Word形式     ▶ PDF形式 

応募書類の送付先・問い合わせ先

認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
〒840-0854 佐賀県佐賀市八戸二丁目1番27-2号
TEL 0952-20-2062  FAX 050-3385-8940
E-mail   info@japan-iddm.net