【第13回】松本慎一先生によるバイオ人工膵島移植の進捗状況
2026年03月30日日本でのバイオ人工膵島移植実現に向けて、その進捗状況を、この分野の第一人者である松本慎一先生(日本初の膵島移植医で医療用ブタ開発のために自ら法人まで立ち上げられました)より毎月報告していただいています。
第13回は、日本でのバイオ人工膵島の実用化と産業化に向けた前進についてです。
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バイオ人工膵島移植の進捗(第13回)
昨年末、私自身下血し翌日緊急入院となりながらも、どうしても行いたかった実験の結果が揃いました。国産医療用グレードのブタから製造した膵島に関する多くの検査を行いすべて合格でした。特に、最も重要な糖尿病マウスを治癒させることに成功しました。このデータをもとに、KSAC-GAPファンドに助成金を申請しました。
KSACというのは、関西スタートアップアカデミア・コアリションの略で、KSAC-GAPファンドは、事業化の可能性やグローバル展開が期待できるような大学の研究課題に対してGAPファンドを提供し、事業化に向けた資金等を支援するシステムです。
今回申請した研究開発計画のタイトルは「医療用ブタ量産技術開発による、異種移植の産業化」です。
日本でバイオ人工膵島移植(膵島補充療法)を開始するにあたり、日本に医療用のブタが存在しないという課題を解決するために、2023年に一般社団法人医療用ブタ開発機構を立ち上げました。この法人は、医療用原材料として用いることのできるブタを生産する技術の確立および改善をすることにより、新しい医療を創造し国民の健康と福祉に寄与することを目的としています。
今までは、1例目のバイオ人工膵島移植を目指していたのですが、今回の研究は、ずばり「異種移植の産業化」で、1例目開始後の量産を目指しています。
大変うれしいことに、先日、この研究課題が採択されたと連絡を受けました。今後は、1例目のバイオ人工膵島移植を目指しつつ、今回のファンドを活用して「2035年にバイオ人工膵島移植(膵島補充療法)を受けたい患者さんがすべて受けられる」プロジェクトを加速させて行きます。
神戸大学大学院医学研究科 客員教授
一般社団法人医療用ブタ開発機構代表理事
松本 慎一
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▼第13回報告記事はこちら
https://press-iddm.net/diabetes/6749/
▼霜田先生からの最新報告はこちら
https://press-iddm.net/diabetes/iddm/6751/
これからも、希望する全ての患者がバイオ人工膵島移植を受けられる日を実現するために、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
▼「移植サポーター」1型糖尿病“根治”に向けてご支援ください
https://readyfor.jp/projects/japanprotocol2025
▼”バイオ人工膵島量産化2035”募金のお願い
https://japan-iddm.net/support/fund/mp100/







