【第8回】霜田雅之先生によるバイオ人工膵島移植の進捗状況

2025年10月28日

日本での移植実現に向けて尽力する国立健康危機管理機構の霜田雅之先生に、進捗状況を毎月報告していただいております。
 第8回は、医療用ブタ膵島を包むカプセルの品質評価に向けた取り組みについてです。
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バイオ人工膵島移植の進捗状況(10月)

バイオ人工膵島移植プロジェクトにご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。皆様の温かいご支援に、チーム一同改めて心より感謝申し上げます。
基盤の一つである国産医療用ブタの飼育施設について、先日の検査により清浄度の高い環境を保持しているとのことでした。安全な移植治療の実現に向けた一里塚と認識しています。
また、バイオ人工膵島の品質確保のため進めているカプセルの品質評価法については、規格化に向けた作業が進行しています。データの再現性向上に成功しており、将来的には、これらの検証データを基に、臨床試験(有効性と安全性を確認するためにある治療法を人に行う試験)申請に必要な安全性のエビデンス(根拠)を確固たるものとして確立してまいります。
引き続き、患者様へ安全で安定した治療をお届けするため、研究に邁進いたしますので、変わらぬご支援をお願い申し上げます。

国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター 
膵島移植診療科長、膵島移植センター長
国立国際医療研究所 膵島移植企業連携プロジェクトプロジェクト長
霜田雅之

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▼第8回報告記事はこちら
https://press-iddm.net/information/6703/

バイオ人工膵島移植分野の第一人者である松本慎一先生(日本初の膵島移植医で医療用ブタ開発のために自ら法人まで立ち上げられました)からも、毎月報告していただいております。合わせてご覧ください。
▼松本先生からの最新報告はこちら
https://press-iddm.net/information/6699/

これからも、希望する全ての患者がバイオ人工膵島移植を受けられる日を実現するために、霜田先生チームの日々は続きます。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

▼「移植サポーター」1型糖尿病“根治”に向けてご支援ください
https://readyfor.jp/projects/japanprotocol2025