【第5回】霜田雅之先生によるバイオ人工膵島移植の進捗状況
2025年08月18日日本での移植実現に向けて尽力を続ける国立健康危機管理機構の霜田雅之先生に、進捗状況を毎月報告していただいております。
第5回は、バイオ人工膵島の規格化と衛生度の高いブタ由来膵島の安定供給体制の確立を進めている様子等についてです。
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バイオ人工膵島移植の進捗状況(7月)
皆さま、いつも温かいご支援をありがとうございます。
バイオ人工膵島プロジェクトは、先月に引き続き、効果を一定程度均一なものとするため移植グラフト(体内に移植されるバイオ人工膵島のこと)の規格化(例えばインスリンが分泌される量や移植グラフトの体積を一定範囲にするなど)と衛生度の高いブタ由来膵島の安定供給体制の確立に向けた準備を進めております。細かい地道なことですが、重要な点です。米国のイリノイ大学や中国ではブタ膵島移植の研究が少しずつ進んでいると発表されていますが、医療として確立するには、医療用ブタの安定した供給が鍵の一つと考えております。その体制整備も含め、医療用ブタ開発機構等と協力しながら今後も地道に準備を重ね、移植に向け努力してまいります。引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター
膵島移植診療科長、膵島移植センター長
国立国際医療研究所 膵島移植企業連携プロジェクトプロジェクト長
霜田雅之
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▼第5回報告記事はこちら
https://press-iddm.net/information/6659/
バイオ人工膵島移植分野の第一人者である松本慎一先生(日本初の膵島移植医で医療用ブタ開発のために自ら法人まで立ち上げられました)からも、毎月報告していただいております。合わせてご覧ください。
▼松本先生からの最新報告はこちら
https://press-iddm.net/information/6662/
これからも、希望する全ての患者がバイオ人工膵島移植を受けられる日を実現するために、霜田先生チームの日々は続きます。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
▼「移植サポーター」1型糖尿病“根治”に向けてご支援ください
https://readyfor.jp/projects/japanprotocol2025