【第3回】霜田雅之先生によるバイオ人工膵島移植の進捗状況
2025年05月22日日本での移植実現に向けて尽力を続ける国立健康危機管理機構の霜田雅之先生に、進捗状況を毎月報告していただいております。
第3回は、一般社団法人医療用ブタ開発機構等と協働し、ブタから人へ移植する際の安全性確保に向けた準備の様子についてです。
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バイオ人工膵島移植の進捗状況(5月)
バイオ人工膵島の技術開発について、引き続き準備を進めております。人に対してブタの膵島を移植するには、衛生度の高いブタを使用し、衛生的な環境で無菌的にバイオ人工膵島を製造する必要があります。これに関して、一般社団法人医療用ブタ開発機構と協力し、衛生度の高いブタの選定やブタの使用が可能になった後の膵島分離の実験準備を進めています。
また、ブタから人へ移植する際、病原体に感染しないよう、事前検査を行い、病原体がないことを確認する体制や検査方法についても、専門家とともに整備を進めています。こちらも衛生度の高いブタを使用して、検査法を確立する予定です。
今後も引き続き着実に進歩を重ね、安全性の高い臨床試験の実現を目指して努力してまいります。
国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター
膵島移植診療科長、膵島移植センター長
国立国際医療研究所 膵島移植企業連携プロジェクトプロジェクト長
霜田雅之
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▼第3回報告記事はこちら
https://press-iddm.net/information/6607/
また、バイオ人工膵島移植分野の第一人者である松本慎一先生(日本初の膵島移植医で医療用ブタ開発のために自ら法人まで立ち上げられました)からも、毎月報告していただいております。合わせてご覧ください。
▼松本先生からの報告はこちら
https://press-iddm.net/interview/6613/
引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。
▼バイオ人工膵島移植を応援する
https://www.furusato-tax.jp/gcf/3233?iddm_other