【インスリンを使用しない1型糖尿病の新規治療法開発】名古屋大学へ「循環型研究資金」による支援
2019年11月13日当法人は、1型糖尿病の根絶に向けた研究開発への「循環型研究資金」による委託事業契約を名古屋大学と締結することとし、11月12日名古屋大学において記者会見を行いました。
「循環型研究資金」は、研究成果により当該研究機関が対価を得た場合は、日本IDDMネットワークが提供した資金を上限にその研究資金が当法人に還元されるというものです。
研究資金の循環を創りだす取り組みは、順天堂大学、徳島大学に続き3例目となります。
【研究について】
テーマ:
『レプチン受容体シグナルを介した1型糖尿病の新規治療開発』
研究者:
名古屋大学総合保健体育科学センター 准教授 坂野 僚一
名古屋大学大学院医学系研究科 助教 伊藤 禎浩
研究資金:
1,000万円(200万円/年を5年間継続)
研究概要:
1型糖尿病のモデルマウスに、脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンとレプチンの作用を増強する薬剤を組み合わせて投与するとインスリンを使用しなくても血糖値が正常化する。
この治療方法が臨床応用された場合、1型糖尿病患者は、これまでの治療で行っていた毎日4~5回のインスリン皮下注射から解放され、インスリン治療で生じる低血糖の頻度が減ると共に、体重増加のリスクが軽減される。