私は1型糖尿病の子どもを持つ父親です。
娘は約20年前に発症いたしました。
私の知り合いで、お母さんでもある志村季世恵さんに、患者のお母さんへのメッセージを頂戴しました。
読んでみてください。
認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
理事長(共同代表) 岩永幸三
理事長(共同代表) 岩永幸三
患者のお母さんへ
お子さんの病気が分かったとき、多くのお母さんは悲しみと不安の中に陥り、
そしてその病気の原因はご自分にあると自らを責めてしまいます。
「私の何かが悪かったから病気にさせてしまった」と。
本当は誰のせいでもありません。でもお母さんはそう思わずにはいられません。
医師もそして旦那さんも「あなたのせいでなない」とおっしゃるでしょう。
けれど、その言葉は心に届かないのです。
本当にあなたのせいではないんです。
では、どうして届かないのでしょう・・・。
それはね、愛しているから。
我が子をこの上なく愛しているから起きる感情です。
これこそが母親の愛の姿かもしれません。深い深い愛です。
愛しているから。
全てを自分のせいにできるほど愛しているから。
お子さんはどう感じているでしょう?
もしよかったら少しだけ立場を変えてみてください。
あなたがお子さんだったらどうでしょう。
ご自分を責めて涙するお母さんがいます。
悲しくないですか?
あなたは「お母さんと会えてよかった」と
ご自分の顔を見てほしくはないですか?
さて今一度、その深い深い母の愛で
あなたのお子さんを見てみてください。
ほら、笑っています。
遊んでいます。
おしゃべりしています。
成長しています。
あなたのお子さんはとびっきりすてきな笑顔で笑っているでしょう?
そんな笑顔を見せることができるのはお母さんがいるからです。
この笑顔はお母さんの愛があるから。
お母さんってすごいんです。
志村季世恵