お知らせ

【第17回】霜田雅之先生によるバイオ人工膵島移植の進捗状況

 日本での移植実現に向けて尽力する国立健康危機管理機構の霜田雅之先生に、進捗状況を報告していただいております。 

 第17回は、新しい1型糖尿病治療の実現に向けてです。 

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バイオ人工膵島移植の進捗状況(2026年10月) 

日頃より温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。 

私たちは、1型糖尿病の新しい治療法として、ブタの膵臓の細胞(膵島)を特殊なカプセルに包んで患者さんの体内に移植する「バイオ人工膵島移植」の実用化を目指し、研究を進めております。 

 新しい治療を初めて人に行う前には、まず動物で安全性と有効性をしっかり確かめることが欠かせません。なかでもサルは、体の仕組みや免疫のはたらきが人に近く、人に近い条件で治療の効果や安全性を確認できる、貴重な動物です。サルでの実験で十分な手応えを得ることにより、患者さんにお届けする段階へ進むことができます。実験にあたっては、動物福祉に十分配慮し、倫理審査委員会の厳格な審査を経たうえで、必要最小限の範囲で実施することを徹底しております。サルでの実験を丁寧に行うことが、将来の患者さんに安心して治療をお届けするための、確かな一歩になると確信しております。 

 今期は、この大型動物実験の準備に力を注いでまいりました。糖尿病の状態を再現したサルに、カプセルに包んだブタの膵島を移植し、その働きと安全性を調べる実験計画を、動物実験の専門家とともに着実に練り上げております。本大動物実験は、人での試験に向けた体制整備の一環でもあるため、サルでの実験準備のみならず、各種専門分野の方々と協力しながら医療用ブタ供給やバイオ人工膵島製造体制、検査体制の整備など包括的な準備をする予定です。 

 一方で、実験に用いるサルの確保には、少し時間を要しております。近年、世界的に医学研究でのサルの需要が高まっており、価格も上昇しています。これは世界的に1型糖尿病に限らず医学研究への期待が高まっていることの裏返しでもあります。私たちはこの状況を前向きに捉え、国内の複数の施設や事業者と新たなつながりを築きながら、より確実に実験を進めるための体制づくりを進めております。対話を重ねる中で、多くの方々がバイオ人工膵島移植の意義と将来性を前向きに考えてくださっていることがわかり、この研究を応援してくださる輪が着実に広がっていることを、心強く感じております。 

 こうした準備を着実に積み重ね、将来的には、拒絶反応を抑える薬(免疫抑制剤)を使わずにすむ治療の確立を目指しております。実現すれば、現在インスリン注射による血糖管理を続けておられる患者さんにとって、生活の質を大きく改善する新しい選択肢となり得ます。 

 皆様からの温かいご支援が、私たちの歩みを力強く後押ししてくださっています。これからも誠実に、そして前向きに研究を進めてまいります。 

今後ともご支援、ご声援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 

国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター
膵島移植診療科長、膵島移植センター長
国立国際医療研究所 膵島移植企業連携プロジェクトプロジェクト長
霜田雅之

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▼第17回報告記事はこちら
https://press-iddm.net/information/6871/

バイオ人工膵島移植分野の第一人者である松本慎一先生(日本初の膵島移植医で医療用ブタ開発のために自ら法人まで立ち上げられました)からも、報告していただいております。合わせてご覧ください。
▼松本先生からの最新報告はこちら
https://press-iddm.net/information/6850/

これからも、希望する全ての患者がバイオ人工膵島移植を受けられる日を実現するために、霜田先生チームの日々は続きます。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
▼「移植サポーター」1型糖尿病“根治”に向けてご支援ください
https://readyfor.jp/projects/japanprotocol2025
▼バイオ人工膵島移植 -膵島補充療法- ジャパンプロトコール基金
https://japan-iddm.net/japanprotocol2025/

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