病院に行かずに済ませるためには、血糖値を自分でしっかり管理する必要があります。災害時であっても、血糖管理の基本は「食事・運動・インスリン」この3つのバランスです。とはいえ、大規模災害時に規則正しいいつもと同じ食事は望めません。災害時の血糖管理は、病気にかかった際の方法に似ています(シックデイルール)。ただし、病気の場合と異なり、自宅の片付けや避難所での共同作業など、いつもと違う運動(労働)が求められることがあることを考慮してください。また、非常時ですので血糖値はどうしても不安定になってしまいます。そのため体調に不安を感じ、より血糖値が不安定になる、という悪循環に陥ってしまう可能性があります。多少不安定になるのは自然なことです。開き直って、多少高めでもかまわない、というくらいに考えてください。そうやって気持ちを落ち着かせることが、血糖を少しでも安定させる第一歩です。