すぐに医療は受けられないと思っておこう

災害発生直後(3日間程度)の病院は、重いけが人や命に関わる入院患者の対応で手一杯になります。今すぐ治療しなければ命が失われるという状況にない人、自分の足で歩ける人、意識のしっかりしている人など、一見元気な人は後回しになります。冷たいと感じるかもしれませんが、ひとりでも多くの命を救うための非常時の対応ですので、もしあなたが当面のインスリンを確保できているなら、どうか協力してください。インスリンを確保できているなら、医療機関に行って治療を受けるのは、3日程度我慢してください。あなたの協力で災害直後の医療機関の混乱を少しでも緩和できれば、失われるかもしれない命が救われるのです。

災害時を乗り切るには・・・
自助7 共助2 公助1

大規模災害を乗り切るには「自助(自分でできることは自分で対応する)7割」「共助(周りの人と助けあう)2割」「公助(行政に助けを求める)1割」と言われます。これは、阪神・淡路大震災の教訓から言われていることです。まず自分でできること、そして地域の皆さんに伝えることなどを考えてみてください。

日本IDDMネットワーク 「1型糖尿病[IDDM]お役立ちマニュアル」PART 3 −災害対応編− より