ストックは?

落ち着くことができたら、次に持ち出すことができるインスリンや注射器(ペン型注入器)の状況を確認しましょう。以下に、災害時に持ち出したい品目を記載しておきます。

災害時に持ち出しておきたい品目

災害が発生した時点で、これらの品目を持ち出せたならひと安心です。では、どの程度の量を確保できれば安心といえるでしょうか?

日常的な医療が再開するまでにどれだけの日数が必要かは災害規模によるので一概には言えませんが、過去の大規模災害を振り返ってみると、どれだけ遅くとも1ヵ月以内には地域の医療機関は日常的な治療(施設が倒壊などで再開できない場合も、代替医療機関への引き継ぎ)が行われます。

つまり、1ヵ月分のインスリンや注射器(注入器)、針、血糖測定器などを確保できたなら、当面は薬のことを心配せず、家や仕事、学校の復旧に専念してかまわないと思われます。

安心目標:1ヵ月分

ただし、環境の変化によってあなたの体調には変化が生じているはずです。ライフラインや交通手段の復旧で主治医の病院に行ける目処がつき次第、診察を受けて現在の体調をしっかり確認・把握することが大切です。

日本IDDMネットワーク 「1型糖尿病[IDDM]お役立ちマニュアル」PART 3 −災害対応編− より